付き合ってから約1年。
まだHの経験はなかった。
中3の夏から付き合い始めた俺と義和。
義和から告白されて、俺はOKした。
それから3ヵ月で手を繋いで、9ヵ月で初めてキスをした。
コッチの知り合いに聞いたら「遅い」って驚かれた。
でも、お互い満足してた。
受験勉強も大変だったし、話せるだけで嬉しかった。
同じ高校に入り、夏休みになった。
部活はやってなかったが、近所のスポーツバカな人とランニングしたり筋トレしてたから、多少身体に自信があった。
ある日。
義和の家に泊まるコトになった。
初めてのお泊まりで緊張した。
義和の両親は共働きで出張中。
二人っきりだった。
ご飯を食べ、話して遊んで。
風呂は一緒に入った。
お互いの裸を初めて見て、ドキドキした。
そして、同じベッドに入った。
義和を後ろから抱きしめ、シャンプーの香りを嗅いだ。
眠りに落ちそうになっていたときだった。
「勇樹、起きてる?」
「ん?」
「オヤスミのキス、して」
「ぁ、あぁ」
初めて求められた。
向き合い軽く唇が触れ合った。
「オヤスミ」
「勇樹、大好き」
「あぁ。義和」
俺は深い眠りに落ちた。
夜中。
違和感に目を覚ました。
「義和…?」
ベッドに義和がいない。
「〜〜」
義和の声がした。
何を言ってるのかは分からないが。
声のする方に向かった。
声はトイレからした。
「勇樹…勇樹…」
荒い息づかい。
何をしてるかは明白だった。
「勇樹の、欲しぃ…」
振動音がした。
「痛ぃ…。勇樹ぃ」
俺は決心した。
「義和…」
「ゆ、勇樹。チョット待って」
片付けているのだろう。
ガタガタと音がする。
流す音がし、義和が出てきた。
「トイレ?それとも僕がいないから?」
「バカ…」
俺は義和を抱きしめキスした。
初めてのディープ。
「んッ」
義和は俺を受け入れてくれた。