「ねぇ、何してんの?キミ」
男の子は黙って俺を見ていた
「家出?ここ寒いだろ?」
やっと男の子は口を開いた
「寒い・・・」
「とりあえず家来るか?」
「え?いいんですか?」
「いいよ。何か訳ありみたいだし」
その子は俺の胸の辺りぐらいで多分身長160センチぐらいだろう。
小刻みに震えていた
俺はとりあえず風呂に入れてあげた
そしてそれから俺は聞いてみた
「あそこで何してたの?」
「あっ・・・実は親とケンカして飛び出してきたんです。でも家出するところもなくて駅のホームでずっと座ってました」
「あそこぶっ寒いだろ?あのままだったら凍死してたぞ」
「はい・・」
俺はとりあえずさっき買ったケンタッキーのチキンをあげた
お腹すいてたのかすごい勢いで食った
「あれ?今日クリスマスでしたっけ?」
「え?いやクリスマスじゃねぇけどなんかケーキとチキンが食いたくなってさ」
「はぁ」
男の子は不思議そうに俺を見た。
クリスマス前なのにケーキ買ってチキン買ってっていう意味わからんことをやってる俺を哀れむような目をしていた(笑)
「そういえば名前は?俺は持田直輝で大学一年生。キミは?」
「僕は西田浩介です。高校生です」
「浩介かぁ。じゃあ浩介って呼ぼう。俺はね、直輝さんでいいよ」
「はい直輝さん」
すごく可愛い!!浩介は髪が短くて小動物みたいな顔してる。目なんか潤んでるし。
浩介はテレビを見て笑っていた。さっきよりもなんかだいぶ慣れたようだ。
「家帰らなくていいの?」
「・・・ん・・・やっぱ帰らないとだめですよね。」
「まぁ俺は別にいいけど。でもいちお連絡しておいたほうがいいんじゃね?親も心配するだろうし」
「いや、僕んところは心配なんてしないですよ。結構こういうことしょっちゅうだし」
「そっか・・・じゃあ俺んとこに今日はいていいぞ。でもちゃんと明日は帰れよ。あと少しで冬休みだろ?それまでちゃんと学校も行けよ」
「はい」
それからテレビ見て笑った
浩介は人見知りかと思えば結構話してくる。今日が初対面なのに長くいるような気がした。すごい可愛い。俺の前の彼女よりも可愛い(笑)
「そろそろ寝るか。明日俺学校あるし」
「じゃあ僕床でいいんで」
「いや俺床でいいよ」
「いや僕は泊まらせてもらってるんで」
「じゃあ一緒に寝るか」
「え???」
ちょっと浩介は顔を赤くした。
何こいつ男同士で照れてるんだ??
俺たちは一緒のベッドで寝た
そして朝浩介は帰って行った
俺も学校に向かう