スペインの首都マドリードからバスに揺られること4時間弱、地中海そばの港町バレンシアに俺とMは向かうことに。
バレンシアと言えば、日本でもオレンジやバレンシア風パエリャが有名。バレンシア風パエリャは、一般的なイメージとは全く異なったもので、魚介類は全く使わなず、元々は兎、鶏肉と野菜を入れたもの。当然他にも魚介類豊富なものもあるが、ご当地ものは港町にも関わらず魚介全く抜きのものを指すのだ。
こんな発見も旅行の醍醐味。ということで、海老蟹貝類が全くだめなMのために、到着後一発目の夕食としてバレンシア風パエリャに舌鼓を打った俺たち。
初日の夜は、地元の普通のバーやらノンケ向けのクラブに行ったものの、二人とも(特にMは)老若男女問わずイカガワシイ声を掛けられまくったw。
カトリックの影響が強いにも関わらず同性間の結婚も認められているスペインの大都市では、ゲイ人口にフレンドリーな雰囲気がいろいろな場所で漂っている。
ノンケ向けのバーやクラブでも案外ホモのカップルがいたりするものだが、スペインでも特にゲイが多いといわれるバレンシアでは、そんな傾向がますます強い気がした。だから、ぉ、こいつらちょっとぽいなって雰囲気を出してると、周りから勝手に同族が近寄ってくる笑。
スペイン語が全くしゃべれないMは、俺がわざといじわるで横目で見てるだけの中、かなり積極的なスペイン人の群れに囲まれ始終圧倒されっぱなしだったw。
15分もしてようやく群れから出てくると、子犬のような顔をして俺に寄ってくる。そして俺の肩に腕をまわすと髪に唇を押し当てたりするのだ。かわいい笑。
そんな仕草も案外当たり前の男同士の行動としてあっちではとられるらしく、特に周りの注目を買うこともなかったのもMがそういうことをする理由だったのかも。
今回の俺たちの旅の目的はとにかくビーチ!地中海の空、太陽、海一杯に体をさらすのが第一ミッションだ。というわけで、ホテルも浜辺のすぐ近くに位置する、夜にもビーチが見える場所にわざわざMが予約してくれた。(絶対高かったと思うんだけどね…)
初日の夜、すっかり酔っ払った後、夜のビーチを二人でお散歩することに。
紺色の水面はゆらゆら揺れながら、楕円形の月を絶えず砕いては映していた。海風が遅い六月の割に冷たく強く吹き付けるので、俺は歩きながらMの腕にちょこっとしがみ付いて熱元を確保w
長い長い浜辺の奥に見えるビル郡の光と、月を映す夜の海が、思いがけないコンビネーションでロマンチックな瞬間を作り上げていた。絶えず聞こえる潮の音も、遠く異国の地で聞くと全く別世界にいるような気分にさせてくれる。
んで、まー、当然のように、
むらむらするわけですよ。w
酔いも相まって若干大胆になっていた俺たちは、人気の少ないエリアに歩いていくと、本当に細かくて、手に掬うと水のように零れ落ちる肌色の砂の上に隣りあわせで座り込んだ。
っと一旦切ります。今からデートなので笑。