まったくもって、遊び人なのである。はやとは。
あの遠征から半年近く、何回浮気すればいいのだ?
男とは、そういうものなのか?
嫌、僕は生物学上男だ。
分からない。
そんな事ばかり考えていた。
食事も終わり、寮に戻った僕らは風呂に行く準備をしていた。
ふと、携帯を見るとメールランプが光ってた。
誰だ?と思いながら受信BOXを見ると、胸が一気に締め付けられた。この番号ははやとだ。
やろう。
この一言だけだった。
僕らは、あの遠征の後携帯のアドレスも番号も変わりお互い教えてなかった。それくらい避けてた。
僕は番号は知ってたが使ったことがなかった。
ショートメール、番号のみで短文メールが送れる。
初めて、その時自分自身がはやとに恋愛感情を抱いてる事をしった。体がおかしくなりそうだった。
今まで、性的欲求を求めた男性はいたが、それはあくまで一時の欲求だけだった。自分自身が相手に恋愛感情をいだくなんて、以ての他だった。
だめだ。考えがまとまらない…。
「コンコンっ」
!!??
誰?
誰?
頭はもう、パニックに近かった。
「コンコン」
また鳴った。
たい「はぁい。誰?よし?」
精一杯だった。
?「…」
何も言わない。それが何を意味してるのか瞬時で悟った。
僕はドアの鍵を開け、恐る恐る開けると、
ばんっ!!一気ににドアが開き、誰かが入って鍵を閉め、僕の体がベットに押し倒されていくのが分かった。
はやとだった。
はやとは自分を押し倒し、首筋にキスをしながら、僕の上着を脱がせようとした。
たい「ちょっと待ったぁぁ!!」
はやとの体を右へ投げ、上体を起こした。
はやとは何が起こったか一瞬分かってなかった。