部屋の片付けも終わり、練習してる道場へ母と向かった。
凄まじい気合いの声が段々と近づいてく。
僕もピリピリしてた。
道場に入るやいなや、練習していた先輩たちが母と自分の周りに並び
主将らしき人
「保護者の方対して、礼!!」
部の先輩たち
「こんにちわっ!!!」
あまりの気合いの声に自分は、かなりびびってました。
一日目は見学という事で、母と眺めてました。ふと、目線を横にずらすと、さっきのヤンキー(はやと)の他にも12人ほど同期の子たちが保護者と練習を眺めてました。
途中で、母や他の保護者たちが顧問の案内で帰途に付き、いよいよ高校生活予習編がスタートした。
午後3時から始まった練習は夜8時まで永遠と続き、練習後、先輩たちに連れられ寮の案内から食堂・風呂まで淡々と進み、部屋でゆっくりしていると
寮内アナウンス「男子空手部一階フロアに集合。」
と呼び出され、フロアまで他の同期の子たちと一緒に行った。
午後10時頃だった。
フロアに着くと他の先輩たちは、もう到着していて、二年生の先輩の冷たい目線に気が付き、ドキッとした。
主将「これから自己紹介してもらう」
と、主将が一言。
3年生から順に主将とも先輩
しょう先輩 ひろ先輩 かず先輩2年生 あき先輩 ゆう先輩 しゅう先輩 だい先輩
新入生 俺(たいと)ゆうじ はやと よし のぶ なが
各自自己紹介も終わり、これで寝るのかと思いきや
上下関係やら言葉使いやら、教育係の2年生にいろんな指示を出された。
新入生がきちんと出来ないと3年生から言われるのは2年生だから必死らしい。
聞かずとも大体想像がつく。
そんなこんなで、一日目が終わった。