「マジで!?」
彰吾も叫んで、反対側のズボンの口から手を差し込んで、ビキニの上から確かめた。
「ほら、ここ」
舜一が彰吾の手を誘う。やがて、彰吾の細い指が現場にたどり着いた。
「あ!本当に、濡れてる」
「だろ。ベトベトしているよな」
ギャラリーの4人は興奮して、事情を聞きたがった。その間も、舜一の愛撫は続き、僕は下半身をくねらせながら、巨大化している肉棒に身をゆだねた。
「先生、かなり変態だね」
「ほら、乳首もビンビンだもん。イキたいんじゃない?」
「どうせなら、松本先生の目の前で、射精させてみる?」
「あ、それいいね〜」
彰吾と舜一の考えは、一致したようだった。二人は、まずサイドで蝶々結びになっているビキニのストリングを解き始めた。僕はもうただ、快感に酔いしれて抵抗すらしないでいる自分にただ驚くばかりだった。ストリングは簡単に解けてしまう。
「とれたな」
舜一は嬉々として、そういうと、後は任せろと彰吾に言った。今日は、何色のパンツだったっけなぁと思い出してみる。あぁそうだ、黄土色のTバック。二年生の終わり頃に買って、よく学校に穿いていったお気に入りの内のひとつだ。しかも、わざとスポーツテストの日に穿いてゆき、上体起こしの測定の時に、膝を抑えてもらう年下の体育委員に、見られるか見られないかの狭間の興奮を楽しんだ。結果的には見られていた。と思う。相手が大人しいのをよいことに、わざと測定の始まる前に、開脚したりして、許容量を超えて、陰毛がはみ出て、肉棒が苦しげに収まっているその様子をしっかり体育委員の目に焼き付かせたのだ。
それはさておき、その使い古されたビキニは、今や留め金を失い、だらんと垂れたのを、舜一がゆっくり引きずり出した。
「くふっ」
ビキニの布地が、肉棒の先端を刺激する。わざと舜一がそうしているのだ。先端にこすりつけさせ、ズボンの外にだした。
「うわぁ!!」
六人が声を潜めて叫んだ。机の上に置かれた、情けなく丸まったそれには、僕の我慢汁がべっとりとつき、何本かの陰毛がついていた。
「これ、欲しい人!!」
舜一が言う。ハイッハイッと誰もが手をあげた。六人の目は興奮に潤んでいて、早くそれをおかずにして、自分のを手淫したいと語っていた。
「でも、駄目だ」
舜一は、腕を組み、訳あり顔で頷く。そして、そのビキニを小さく折り畳むと、立ち上がった。
「松本先生、ちょっとこっちに来てください!」
舜一は、なんであんなにいやらしいことを思いつくのだろうか。天性なのか。松本先生を呼び出した舜一は、僕の折り畳まれたビキニを松本先生に、落とし物として差し出したのだ。松本先生は、それをちょっと広げてから、すぐにそれが一体何かを理解すると、顔を赤らめて、白衣のポケットに素早くしまった。先生に、それが僕のだとバレてしまったのだろうか。僕の股間はズボンにノーパンの状態であり、緊迫した雰囲気の中で、最早触られなくても暴発してしまいそうで、僕は席に座ったまま手で覆った。
「どこらへんに落ちていたんだい?」
松本先生は、心なしか上擦る声で、座っている六人と僕に聞いた。そしてその目線は、僕らの下半身を必死で探るものだった。先生は、ビキニがこの中の誰かのものであると疑っているはずだ。先生の執拗な視線が僕に回ってきたところで、僕は足を組み、勃起を目立たせぬように試みた。
「そっち側の机の下です。」
彰吾は立ち上がり、僕や舜一が座っているのとは反対の側の方に先生を連れて行った。そして、屈んで場所を教える。
「さぁ、発射させようか」
舜一は席に座ったまま、隣りの僕を見てニカっと笑った。そして、組んでいた足を振りほどかし、僕の後ろに回った。そして、今や開放状態のズボンを、股間が全部見えるところまで下ろした。後ろから、既に膨れ上がった股間を鷲掴みにする。
いけない。ここで、射精をしては!! 松本先生は、机の向こう側にいるのだ。今は屈んでいるが、この机は四脚の足の部分に、板が途中までついているだけで、向こうに貫通しているのだ。もし先生がそのトンネルに入ったら!
「暗くてよくみえないなぁ」
先生は彰吾と一緒に、既に机の下に顔を入れていた。
「っぁああ」
舜一は最初から、僕をすぐ射精させようと、物凄い速さで扱いてくる。後ろからの手は、片方は棒を扱き、片方は隠嚢を手の中で転がす。その小慣れた技に、僕も時間の問題だった。彰吾以外の残りの4人は、先生達が机の下をのぞき込んでいる側から、こちらを凝視している。
「ちょっと、入ってみるか」
「はい」
先生と、彰吾の声が聞こえた。やばい、近づいてくる。彼らがトンネルを抜けた先には、蹂躙されている卑猥な僕自身がいるのだ。
「松本先生に、顔射してみる?」舜一が、耳元で囁いた。
「先生の、濃い液を」
舜一は、仰け反り返った肉棒を無理やり、机の下に向けて狙いを定めさせようとした。
「あっあっあっ!?」
その押さえつける圧力が心地よすぎた。
「っっくぁぁ!!!」
一足早く、床に白濁液が吐き出された。物凄いその量に、観衆がどよめいた。
「はぁ、ん!っあ」
ぼたぼたと、落ちる。ようやく搾り終わると、舜一は
「もう、だすのが速すぎるよ」
と頬を膨らませた。そして、肉棒をズボンの中に戻した。
「なんだ、これは?」
こちら側についた松本先生が、床に付着した僕の精液を発見した。手にとってみると、糸を引くほどの粘着力。素晴らしい。
「何なんですか、これ」
彰吾は、無邪気そうにそう尋ね、目は舜一と僕のまだズボンを持ち上げる股間をちらっとみた。
「………」
松本先生は、何も言わなかった。ただ黙って、それを鼻に近付ける。そしてまた顔を赤らめると、その先に佇む僕を下から眺めた。僕は、ノーパンと勃起がバレるのを恐れて、後退りした。
先生は、相変わらず何も言わずに這い出て、
「濃いな」
と、ぼそりと言った。それっきり。だが、僕はその言葉を聞いただけで、股間にぶるっと再び快感の波が押し寄せるのを感じた。席について、様子がおかしいので、密かに自分でズボンの中に手を忍ばせてみたところ、中はぐっしょりと、あるいはべっとりとしていて。僕はたったそれだけの言葉でまた果てていたことに気づいた。