俺[今日で1年経ったんだ。記念にユウとどっかで飲もうかな。・・・あれ?ユウの車あるじゃん。あ、合い鍵持ってるし、ウチに来てたんだな?]
俺「ただい・・・・・ま?・・・って、何だ!?どうしたんだ?」
ユウ「お、ドカおかえり。早かったな。」
俺「な、・・・何で何も無いんだ!?家具は?服とか冷蔵庫とかテレビは?」
ユウ「運んだに決まってるだろ。さ、行くぞ。」
俺「行くってどこに?」
ユウ「俺とドカの新居。」
俺「・・・新居?」
ユウに連れて来られた先は、(元)ウチと斜め向かいのマンションだった。
ユウ「ここの10階の部屋が俺とドカのウチだ。」
俺「た、高ぇ。」
ユウ「あっちのウチだと俺の車路駐になるけど、ここなら駐車場確保出来たし、他に客来ても専用駐車場あるしな。オートロックで防犯対策もある。家賃も半分ずつにしても、今までより安くなるぞ。コレ鍵だ。おっし入るぞ。」
ユウ「こっちがキッチン。で、あっちはドカの部屋。ここが俺の部屋。でも一緒に寝れるときは俺の部屋な。冷蔵庫とテレビは新品でデカいのに買い換えたけど、他はドカと俺の使ってた物だからさ。」
俺「ひ・・・広っ!!マジここで暮らすん!?」
ユウ「だから引っ越したんだろ。この間取り嫌だったか?」
ユウと一緒に暮らしたい。そう思ってた。付き合って1年で現実化するなんて思ってなかった。ユウがこんなに俺と一緒にいたいと思ってるなんて知らなかったし、こんなに俺のこと考えてたなんて知らなかった。あまりにも突然で、あまりにも嬉しすぎて、俺は言葉が出なかった。
ユウ「やっぱ10階は嫌?もっと高いとこ引っ越すか?」
俺「何言ってるんだ!十分過ぎる。ユウと一緒に暮らせるだけでも嬉しいのに、こんなリビングも部屋も風呂もキッチンも広くて眺めがいいとこ住めるんなら、嬉しすぎて死にそうだ。」
ユウ「死んだら困る。セックスできんだろ。」
俺「そこかい!」
ユウ「気に入ったか?ここで俺と一緒に暮らしてくれるか?」
俺「当たり前だ!理想以上だし!」