ユウ「すまんドカ。警察のヤツ話長くてさ。やっと解放された。ヤスも病院運ばれたし、とりあえず落ち着いたな。」
俺「・・・マジ大丈夫?」
ユウ「おう。」
俺「それに、どしたの?そのニッカ姿。」
ユウ「あー、コレか?夜もバイトで働いてるからさ。整備士の仕事辞めたわけじゃねえぞ?」
俺「バイト?」
ユウ「おう。資材泥棒がいなきゃ先月末で終わってたんだけどさ、解決したから今月末には終わると思うんだ。」
俺「それならそうだって、なんで言ってくれなかったんた?金が必要なら俺だって何とかするし。」
ユウ「すまん!でもドカ俺がバイトしてること知ったらそうするんだろ?それじゃ意味ないから黙ってたんだ。バレたから先に言うけどさ、来月は付き合って1年だしさ、旅行しよう?」
俺「旅行?まさか、それでバイト?」
ユウ「おう。嫌か?」
俺「・・・ダメかも。」
ユウ「何で?」
俺「ユウのこと、誤解してた。会えない日が続いて、不安になった。ユウが浮気してるんじゃないかって思った。こんな俺と釣り合うワケないと思った。本当は俺のこと好きじゃなかった、俺の勢いでぶつけた気持ちで付き合わせただけ。ユウをこっちの方向に無理矢理向かせただけ。付き合うとき、マジ嬉しかった。嘘なんじゃないかって思えた。だからユウのこと、ずっとどこかで信じきれてなかったのかもしれない。ユウの気持ち、どこかで疑ってたのかもしれない。このまま付き合っていっても、ダメかもしれない。」