僕の学校の国語の先生は、
たまに、僕だけの先生になってくれる。
きっかけは中1の冬(今は中3)。
若い先生でその時25歳だった。
その日、チャリが盗まれた僕は、
先生と一緒に探すことになった。
先生の車に乗り、いろいろなところを回った。
ほとんどドライブだった。
大体を探し終え、帰ろうということになった。
しかし、先生は僕の家じゃなく、
人が通らない駐車場に停まった。
「先生?どうかしました?」
「・・・章、俺と付き合わない?」
真剣な眼差し。
「先生・・・?」
「好きだから、章のこと」
ゆっくりと、強く抱きしめられ、そのままキスをされた。
嫌じゃなかった。
逆に、とても嬉しかった。
その日はそれで家に帰った。