俺[はー、やっとナンブサンから解放された。・・・朝の7時半。タバコ買いに行くって出てから10時間は経ってるもんな。さすがにユウ帰っただろ。・・・着いたけど・・・やっぱ入りにくいな・・・俺の家なのに。いや、ユウなら絶対帰ったはず。・・・・・・・・・あ、玄関開いてるはずだよな。・・・・・・やっぱ開いてた。・・・・・・ユウ帰ったな。靴無いし。・・・あ、テーブルの上キレイになってる。片付けてってくれたのか。・・・・・・ふー。ユウに謝らなきゃ。でも・・・キッカリが。・・・何て切り出そうか・・・。何て謝ればいいか。]
『ボフッ』(ソファに座った)
ユウ「おかえり。どこまでタバコ買いに行ってたん?」
俺「・・・ユ、・・ユウ!なんでいるんだ!!?」
ユウ「タバコ買いに行って出てったからさ、留守番してた。」
俺「だからって、俺すぐ帰って来なかったら、普通怒って帰るだろ!?」
ユウ「ドカ、ケータイも鍵も持って行かなかったし、玄関の鍵閉めたら連絡取れないしドカが家に入れないだろ。」
俺「鍵なんかどうでもいいだろ!」
ユウ「空き巣に入られたら困る。俺も困る。」
俺「こんな貧乏な家に空き巣が入るか!?」
ユウ「空き巣に焼き鳥食われたら困る。俺も困る。」
俺「そこかぃ!!てか、呑気に焼き鳥食ってく空き巣なんかいるか!?」
ユウ「だって酒もあるし。あ、おでん美味かったし、こんなん揃ってたら空き巣だって放っとかないはずだ。」
俺「・・・ウチでデキあがろうとする空き巣って・・・どんなんだよ?」
ユウ「でも殆ど手付けられなかったから、ラップに包んで冷凍庫に入れといた。おでんは冷蔵庫に入ってる。」
俺「あ・・・ありがとう。しっかりしてるな、ユウ。」
ユウ「だから空き巣が入ってももう大丈夫。」
俺「・・・もう空き巣の話は止めとこ・・・。」