ナンブサン「マスター、おかわり。・・・で、ドカは結局コクっちゃったワケか。」
俺「そう。マジ最低のコクり方っすよね。」
ナンブサン「そりゃあ、ね。・・・マスター、彼にもおかわりを。・・・でも、そんなことで期待するって、ドカもカワイイとこあるね。」
俺「カワイイ?俺が?」
ナンブサン「うん。確かに相手の人は何気なくとった行動なのに、ドカが勝手に勘違いして、ドキドキして、そんなとこがカワイイって思った。」
俺「でもその勘違いを、俺は相手のせいみたいに言ったんすよ?相手は何も悪くないのに。」
ナンブサン「それは期待が外れて、自分の勘違いに気付いて、自分の考えてることが恥かしくなって、自分のことが嫌になったからでしょ?」
俺「確かに、今俺は自分が嫌いです。」
ナンブサン「ドカは素直だし、わかりやすい性格だから、私より長年付き合いがある人なら尚更、ドカのこともっとよく理解してるはず。勘違いして暴走するのって、素直な性格じゃないとできないことだよ。素直でわかりやすくて、勘違いして暴走する。そんなとこがドカっぽくて、そんなドカ私は好き。相手の人だって、ドカのそーゆーとこ気に入ってるはずだし、ドカの今の気持ちだって、ちゃんとわかってもらえると思うよ。」
俺「そっかなー?」
ナンブサン「そうだよ。謝ってもう一度ちゃんと気持ち伝えてみなよ。ここまで来たらもう一度コクるしかない。」
俺「はい。そうすよね。」
ナンブサン「よし。それじゃ次の店に移動!」
俺「・・・えー!」
ナンブサン「まだまだ飲むよ!あ、あと4軒は回るからよろしく。」
俺「・・・はーい・・・。」