とりあえず、落ち着いてベッドに座り直した
午前零時を過ぎて、終電は終わった
一時の沈黙を破ったのはお前
「今日コウスケさんが来てくれて嬉しかった」
「……なんで?お前を追い詰めたのは俺なのに…」
「違う!あれは俺が弱かっただけです……」
そうつぶやいて、お前はあの時のことを語り出した
「下半身の感覚がなくなった時は本当絶望しました…ホントに下から半分がないみたいなんです。
トイレもまともにいけなくて、…汚す度にコウスケさんの助けを借りて…
あなたは、大丈夫って笑ってくれたけど、それが凄く辛かった…追い詰められたとかじゃなくて、あなたに一生こんな大変な想いさせなくちゃいけないのかって思ったら辛かった。あなたの笑顔が…申し訳なくて……
でも、ホントに馬鹿だったんです。幸せをわかっていなかった。
飛び降りた時のことは本当はよく覚えてなくて、結構あっさり跳べました、ただ、家族とかあなたの顔が思い浮かんだ。
目が覚めた時、感覚があって…泣きました。嬉しかった。感覚があるってことはリハビリすればどうにかなるかもしれない…都合がいいかもしれないけど、あなたに迷惑をかけなくなれるかもしれないって…
それからリハビリを頑張りました。リハビリを頑張って、せめて迷惑をかけないようになれたらコウスケさんに謝りに行こうって…
まだ…コウスケさんが俺のこと好きで居てくれてるって…勝手に思ってた…あんなひどいことしたのに…
リハビリ頑張って一回会いに行ったんですけど…なんか震えて…遠くから見てたらコウスケさんは他の人と一緒で…」
「他の人って…それは」
「うん。多分、恋人とかじゃなくて友達とかだったんだと思います。でもその時は、ただショックだった………でも俺は合わせる顔もないくらいのことしたんだって思ったらそんなこと言える立場じゃないなって…」
あまりにお前が悲しそうな顔をするから…何も言えなくなってしまった
俺がどれだけお前に会いたかったか……
この二年間、お前のことを忘れたことなんかなかったのに
「コウスケさんのそばに、俺の居場所はないんだって思ったら声をかけるのが怖かった。でも、そんな思い…コウスケさんの苦しみに比べたら、ガキのワガママだったんだ…って気付いたのが…恥ずかしい話、ついこの前なんです…」
長くなったんで切ります。覚えてる限りを書き並べてるだけなんで見にくくてすみません。