24才のリーマン。GW前に出張で某地方都市(県庁所在地)へ。新規オープンの営業所がらみの打合せは予想外にあっさり終わり、気がつけば週末のまだ夕方。なので地元の携帯掲示板に投稿、いったんホテルにもどって荷物を置いてメールチェック。年上はごめんなさいして…好みなプロフの、亮平くんという大学新入生と写メ交換。おー、なかなかカッコかわいい系? 何回かのメール交換のあとで、駅前近場の某チェーン居酒屋前で待ち合わせまで持っていく。
で、やってきた亮平(仮名)を見て、正直びっくり。小顔気味でさらさら髪の毛、写メよりぐんとかわいい感じ。服もおしゃれで、俺なんかでイイの?みたいな。笑。折り目正しい挨拶の声が、若い子にしてはちょっと低めなのもツボ。
通されたのは個室。ってか、ほとんどが個室仕立ての店。食べ物を注文し、とどいたビール(亮平←あんまり飲めないんですよ、とのこと)とライムサワーで乾杯。自己紹介代わりのトークで、亮平が東京出身、大学進学でこの街に引っ越してきたことなどを聞き出す。
「俺、東京の本社勤務なんだ。亮平、連休とかあっち帰る?」
「いやー、帰ろうと思ったけど、サークルの仲間と予定入れちゃって。でも、夏休みには帰りますよ」
「そっかー、あっちでもまた会えるとうれしいな」
お代わりも半分くらい進むころには、亮平のほっぺがほんのり赤らんで。話題もあちら方面に(って俺が誘導したんだけど笑)。亮平のオトコ初体験は高1。相手は年上。高2のときには同級生の女の子ともおつきあい。
「一応は、はい…スルことはしたんですけどね…」と恥ずかしげに、テーブルのおしぼり、いじいじしながら。それを見て俺ってば…(あの手であんなふうにオンナいじくってたのかよ、このぉ)とか意味不明な妄想を・笑。
結局女の子とは半年でお別れ。やっぱオトコが好きだと思い直し、大学生とリーマン、それぞれひとりと会って…みたいな。でも高3からは受験勉強に専念…
「っていうか、こっちの人に会わなかっただけで、深夜にチャットとかメールで…えーと、解消…してましたけどねー」
「じゃ、受験から解放されて…いまは…?」
「…なんかこれまでは、こっちの暮らしに慣れるの必死で…」
ん? はぐらかされたのか誘われたのか微妙な返事・笑。
なのでいったんHな話題を離れてひとしきり、好きな歌手とかスポーツとかの話をして、で、俺はトイレに。帰ってきて戸をあけると、亮平はうしろの畳に手ついて、ほりごたつ式のテーブル下に足投げ出したリラクス姿勢。
向かいの席に戻ろうと、横通ったとき…やっぱ見ちゃうでしょ? スキニーっぽいローライズジーンズ、大きめなシルバーバックル…の下のふくらみ。俺ってばしょうがないなぁと思う間もなく――
「窮屈だけどさ、となり、いい?」
なんて質問すると同時にちゃっかり隣に。ふたりとも個室の襖に背中むけるカッコ。スーツの腿とジーンズの腿、微妙にくっついて。亮平の髪からはほんのりいい香り。
「いいって…答え聞く前からすわってんじゃん?」
「いやだった?」
「…えーと、…いやじゃない…けど?」ってこっちに顔をむけてにっこり。
そこですかさず軽いキス。唇が触れた瞬間、襖や両側の壁ごしにも聞こえてくるにぎやかな店内のざわめきが一瞬遠くなった気が。
(って長くなっちゃうんで、続きはまた書きます)