俺は、高校二年のときから好きな後輩がいた。
同じバスケ部の後輩で名前はK。俺は、新入部員として入ってきたKに一目惚れした。
Kは長身で八頭身、おまけに顔も小さくイケメン。ジャニーズ系なのかな。小池徹平みたいな雰囲気だw母性本能をくすぐる感じw
専ら、中学時代は相当モテていたとのうわさ。文化祭ではすぐに女の子を引っ掛ける。
俺の高校は男子校で、巷でもゲイが多いと噂されている高校。俺もその中の一人だった。もちろん、カミングアウトはしていないケドw
そんなKに一目惚れした俺は、Kをかわいがった。もっともKは人懐っこい性格で、甘え上手。なんとなく、女の子のような性格だった。俺のほかにも、よくかわいがられていた。
毎日、練習をこなし、ごく普通の高校生活を過ごしてきたのだが、ひそかに俺はKと一緒にいられる時間がとっても楽しかった。
三年生になったある日、顧問から三年生は部室をきれいにするよう言われた。普通、体育会系の部活はこういうことは後輩にやらせるのだが、先生いわく
『一番上が手本を見せるんだ!後輩たちがそれを見習ってこそなんだぞッ!!』というちょっと進歩的な体育会系だったw
次の日の昼休み、仕方なく部室に集合したのだが、他のやつが来なかった。
俺「あぁ〜ばっくれかよ↓」と嘆いていた。友達に電話してみると、
俺「もし?なんで来ねんだ?」
友達「えっ?!お前聞いてないの?!わりぃメールしてなかったっぽい!ゴメ ン!」
俺「はぁ〜!じゃぁテキトーにやっとくゎ」
友達「わりぃーね!」
俺は、俺だけ知らなかったことにちょっと腹が立ったが、ふと『いいチャンスだッ!』と思った。今から思うと、結構疑われることをしたなと思う。
俺「ぉ〜K!!いま何してんの?」とKの携帯にかけた。
K「えっ?!飯食ってますけど!」
俺「あぁ〜マジか!今すぐ部室きてくんねぇ?掃除してんだわ!」
K「えぇ〜めんどいですよぉ〜」
俺「んなこというなよぉ〜!ジュースおごってやるからさ!」
K「まじっすか?!ペットボトルがいいんすけど!あと、帰りアイスも食べたいッ」
俺「はぁ?!・・・まぁいいよ!じゃぁ来いよ!!」
K「はぁ〜い」
と、やっぱりかわいいなぁ〜と思いながら掃除をはじめた。
二、三分してKが入ってきた。
K「ちぃーすッ!」
俺「おぅ」
K「あれ?先輩一人ですか?」
俺「みんなばっくれやがったんだわ」
K「まじっすか!先輩えらいっすね〜いい子いい子♪」
俺は、部活の中でもっとも背が低く、170しかない。みんなからはチビって呼ばれるし、一緒にいると、逆に浮いてしまうのだ。それをからかって、Kはいつも俺の頭をなでては、キャッキャしている。もちろん、そんなことをする後輩はこいつしかいない。
俺「ダーーッ!ったく!!俺は先輩!!」
K「知ってますッ」 この無邪気な笑顔が大好きだ。
K「それにしてもあれですね〜!!なんかAVみたいなシュチュエーションですねw
こぉ〜二人きりの部室でw 『あぁ〜先輩ッだめ・・!!』『良いではないか!良いではないか』みたいなッ」と一人で盛り上がっていた。
Kは、こんな可愛い顔をして、とってもAV好き!しょっちゅうAV嬢の話で、友達と盛り上がってる。
俺「いぃーーーから早く手伝え!!なんで先輩は時代劇なんだよッ!」といつものこの会話がとても楽しい。しかし、ひそかに俺はそれを願っていた・・・・。