初めてで、文才もないですがよろしくです。
「――じゃあ、サード入れてみてよ。」
「あっ…ハイッ!!」
俺は佐山 快星。ただいま、免許をとるために猛勉強中。やっぱ路上教習はハラハラするなぁ。
今日は運が良いのか、憧れの宮成指導教官との講習だ。年は教官の中でも一番若く、山本太郎似のイケメン。そういうわけでテンションも上がって会話も弾んだ。
「えっと…。快星だっけ?かっこいい名前だな。」
「そ…そうですか?」
俺は周りのスピードに遅れないように必死になりながらも、笑ってこたえた。
「うん。かっこいい。俺好みだわ。」
「へッ?…名前がですか?」
先生はプッと吹き出した。
「違うよ、見た目!」
なぜか、アクセルを踏む足にに力が入る。
「もう、先生。そんな悪い冗談にノってる余裕なんてないんですから。」
速度を保つのに精一杯で、俺の表情はひきつっていた。
先生はハァっとため息をついた。横を向けないから、先生がどんな表情をしているかはからない。
「マジだって。」
「イヤイヤ。そんな」
「イヤイヤ。マジにマジだから!あっ、そこ右ね」
互いに譲らなかったものの、右ね、という指示には素直に従った。
曲がった先は人気のない駐車場だった。
そして、行き止まり。どうやら通り抜けするような道もないみたいだ。
「先生?」
俺はブレーキを踏んで、車を停めた。
「駐車措置して。」
「…は…はい…」
訳がわからなく、でも聞き返すこともできず俺はエンジンを切った。
「サイドブレーキ」
「あっ、はい!」
俺は先生の顔色を伺いながら、ギイッ引き上げる。
「俺……快星のこと、好きなんだ。入所してきたときから」
一瞬時間が止まったみたいに動けなくなった。でも、なにも考えられなくて、ただ先生ね顔を見つめた。先生も俺の顔を見つめてこう言った。
「なぁ…、キスしていいか?てか、したい…」
俺がなにも答えられないうちに、先生は顔を近づけてきた。