あの日から何日か過ぎた。
あの日以来、僕らは部活の後、先生が日直の日に学校に誰もいなくなるのを見計らってはセックスをした。
トイレ、化学室、倉庫
段々激しくなり、廊下やげた箱。あらゆるところに僕らの愛を刻んでいった。
しかし、こんなおおっぴらにやりまくっていてはばれないわけがない。案の定、僕の恐れていた事態がおきた。
昼休み、僕は屋上に呼び出された。
「おぅ、W。どうしたん?」
「.......。実は俺見ちゃったんだよね、先生とお前がヤってるとこ。」
「は、はぁ?何言ってんだよ。俺ら先生と生徒の関係だし。つーか、男同士じゃん。」
「ばらされたくなかったら、今日部活終わったらまたここに来いよ。もち先生もな」
俺は焦った。どうしたらいいのか分からなかった。ばれたらどうなるか、俺と先生の立場は...?
不安ばかりが募り、耐えられなくなった俺は先生に相談した。
「先生、実は俺らの...その、見られてたみたいなんです。」
「そうか。」
「そうか。って、それだけですか?」
「あぁ。ところで誰にだ?」
「バスケ部のWです。」
「で、Wは何だって?」
「部活終わったら屋上に来いと」
「そう。まぁ俺に任しとけ」
俺は心配なまま午後の授業に出た。先生はああ言っていたものの本当に大丈夫なんだろうか。
不安でたまらないのに時間は過ぎる一方で、とうとう約束の時間になった。
先生と共に屋上に行くと、僕たちより先にWが待っていた
「遅かったじゃないですか」Wは完全に勝ち誇った顔をしていた。
僕は終わった、もうだめだ。と半ば諦めていた
「先生、僕見ちゃったんですよ。先生とHがヤってるとこ。」
「.......。」
「先生なのに、あんなことしていいのかなぁ。」
「.......。」
「僕がみんなに言えば、先生はきっとクビだろうなぁ。」
「.......。」
先生は黙って聞いていたが、ゆっくりとWに近づいていった。
「な、何だよ。やるのかよ」
「.....。」
「それ以上近づいたら、こっちから行くぜ。」
「.....。」
「っくしょー。おらっ」
とうとうWは先生に殴りかかったが、先生はひらりと身をかわした。それどころかWを後ろから押さえつけ、手首を結び、次に足首、そして最後に鞄からガムテープを引っ張りだし口をふさいでしまった