かなり空いてしまいました。仕事がかなりハードで、漸く休みで少し時間が空きました。続きを待って下さっていた方がいらっしゃったようなので、拙い内容ですが、読んで下されば幸いです。
正人さんとキスをしたまま裸のままベッドへ向かい、ひたすらキスをしてきつく抱き合った。
正人さんは、俺の頭を両手で支え、何度も頬や唇、耳にキスをする。
俺も正人さんの首や頬に唇をあて、何度も、数え切れない程キスをした。
「何かわからないけど、無性に大翔君が好きなんだけど…こういうのってどうしたらいいんだろうなぁ」と、急に話出して、顔を真っ赤にして照れ臭そうに言った。
俺は『かなりハードな事してますよね、俺達。こういう経験あります?』と、急に恥ずかしさと、何とも言えない感覚に、嫌悪感に似た感情を覚えた。
「大翔君。完全に俺らの行為はゲイっぽくないか?(笑)」
『確かに(笑)今のはゲイっぽいっすね…』
沈黙が走り、二人で目があった後、笑い出した。
その後、正人さんが「男同士って、どうやってやるの?」って聞いてきたが、わからないっすよと答えた。
その時、すでに二人のモノは治まっていた。
またしばらく沈黙が。俺はどうしていいのかわからなくなって、『とりあえず今日は帰ります。何か言いにくいんすけど、さっきのは無かった事にしませんか?お互い酔っ払ってたし…』
最大限に頑張った。正人さんも「そうだね、送るよ」と笑顔を作っていってくれた。
酒を飲んでいたので、正人さんに送って貰うのは止めて、タクシーを呼んだ。
インターホンが鳴る。モニターにタクシー運転手さんが移ったので『じゃ、今日はありがとうございました』と靴を履いて正人さんに背を向けたまま言った。
「うん。あのさ、大翔君、何かわからないけどごめん。今日の事は、全く無かった事にしようね!」
『わかりました。大丈夫ですよ!』
ドアを開けて、タクシーに向かった。
急に寂しくなった。理由はよくわからない。もう正人さんと会えなくなるのか、何てことしてしまったんだろう…死んだ妻を裏切ってしまったような。様々な思いが錯綜した。
タクシーに乗り込み、正人さんの部屋を見ると、正人さんは笑顔で手を振ってくれた。俺も手を振り返した。
家に着いた。何も考えられない。思い浮かぶのは正人さんとの行為。妻と子供の写真を見ても、正人さんとの事しか思い出せない
携帯を握りしめて、正人さんの番号を表示した。
声が聴きたい。会いたい。
道に反れた考えだとわかっている感情とは裏腹に、正人さんの顔しか思い浮かばない。
そんな時、メールが来た。正人さんからだった。