※パソでも更新させてもらいます※
彼に初めてあったのは保健室でだった。
クラスで色々あった俺は、ずっと保健室にいた。
そこに来たのが彼、圭太だった。
本を読んでいた俺に「あ、その本、面白いよね」って話し掛けてきてくれた。
それから保健室で話すようになった。
優しかったり厳しかったり、沢山の表情を見せてくれた。
そんな彼を、だんだん好きになっていった。
遅れたが、俺も圭太も高1だ。
ある日、圭太の家で遊ぶコトになった。
家までは学校から40分程度。
正直大変だった。
それに、多少緊張していた。
家に着き、リビングに招かれた。
着替えると言って部屋に行った彼。
俺は周りを見渡した。
かなり広い。
天井が高かった。
「お待たせ」
圭太の姿は、いつもより新鮮だった。
初めて私服を見たから。
「なんか、カッコイイね」
「バカ、嬉しくねぇよ」
笑いながら話す。
親は普段から帰りが遅いらしい。
何も話していないときも、ずっと彼の顔を見ていた。
チョットした笑顔でドキドキして、好きになっていく。
「なぁ夏希、そんなに見んなよ」
「ご、ゴメン」
目を反らすが、また見てしまう。
「ったく、そんなに俺が好き?」
「え!?」
「だって、保健室の先生に言ってたじゃん」
「ぇと…それは」
俺は前、保健室の先生に「圭太クンが好きだ」と冗談まじりに言ったコトがある。
それを聞いていたらしい。
「まぁ、男が好きっては前に聞いたからイイケド」
「嫌じゃ、ない?」
「だから、別に気にしないから」
隣に座ってくる圭太。
「まぁ、お前のコト、嫌いじゃないし」
手を重ねてきた。
「圭太クン…?」
「少しなら、してもイイよ」
優しく唇を重ねられる。
抱き締められ、舌を入れられる。
初キスでここまでされるとは思わなかった。