「お、おい!部屋に入ってくるならノックしろよ!!」
急いで下げていたズボンを上げる兄。
見ていたのはエロサイトだった。
「にぃ、何してたの?」
「ナニしてたの」(笑)
ちょっと下らない話をしたあと、本題に。
「一緒に寝てもイイ?」
「まだ一人で寝れないのか?」
「だって、怖いんだもん。てか、にぃみたいにホラー好きじゃないし」
「ユウはホラーじゃなくてエロ好きだからな」
「そんなこと・・・」
「じゃあ、これは?」
エロ動画を見せられる。
「生でしてみてぇ〜」
そんなことを言いながら、食い入るように動画を見ている兄を見る俺。
「ヤベ、たってきた」
「にぃの、見たいな」
「はぁ!?」
「俺も脱ぐから、ね」
「・・・まぁ、いいけど・・・」
二人で下だけ脱ぐ。
「お前、たっても剥けないの?」
「手ですれば剥けるもん」
俺は兄を見て大きくなった自分の皮を手で剥いた。
「にぃのデカい」
当時の俺は13くらい。
兄はたぶん、20くらいあったんじゃないだろうか。
俺は兄のを握ってみた。
「ちょッ!バカ!!」
「ねぇ・・・フェラしていい?」
椅子に座ってる兄の前に跪いて言う。
「ユウ!?何言ってんだよ」
「俺・・・にぃのこと・・・。その・・・」
俺は緊張で高鳴る胸を押さえて、
「にぃのこと、好きなの」
「へ・・・?」
驚きとも意味不明ともとれる表情をする兄。
「前から好きだった。いっつも守ってくれるにぃが好きなの。だから・・・」
俺は恥ずかしさと、言ってしまった後悔で部屋に戻り、ベッドに潜り込んだ。