そして、唇を深く押し付けると俺からすぐに舌を咥内に押し込む。
凄い!
そう思いった。
俺はキスするのはこれが初めてではないが(とはいえ男とするのは初めてである。)、こんな柔らかい唇は初めてだった。
正直、そこらの女のものなんて比べものになんないな なんて思った(笑
最初は優しく、舌の先を転がすようにして上からタクヤのものの端を吸うように、起ちあげる様に導く。それからその裏側を捻るようにしながら押し、そしてその滑らかなものを引き寄せるように優しく巻き上げる…
と、ここで俺はそれが思うように叶わないことに気づく。
こいつ…初めてなんだ(笑
その間にもタクヤは必死で息をこらえて舌をぴちぴちとさせている。唇と唇の隙間からはスーハースーハーと音がしていた。
笑い出しそうなのを堪えて俺は行為を続ける。
とその時、
「んっ‥」と言う喘ぎと共にタクヤの頬に一筋の涙が伝っていくのが分かった。
…たまらない。
俺は唇を離すと、ついに堪えられず笑ってしまった。
もう本当に本当の意味で堪らなかった。
俺「タクヤ、お前初めてなんか。」
タクヤ「何で分かったん!?」
俺「ど下手。」
タクヤ「ち、違ぇっ、ヒロが‥ヒロタが良すぎるだけなんだよ。」
俺「良すぎ…? 上手すぎじゃなくて良すぎなんね?」
揚げ足をとってやった。
タクヤ「本当、タカはうるさいな。」
俺「じゃあ、ウザいならもう2度とやんないからいいもん。」
タクヤ「本当意地悪だなお前。」
俺「嫌なら付き合わないからいいもんっ。」
タクヤ「本っ当ムカつくっ、死ねっ。」
し、死ねっっ( ̄口 ̄)!?
タクヤ「いや、死んじゃ嫌だけど。」
笑。
本当に堪らない。外観も中身も可愛い過ぎて堪らない。
そう思って俺はまたタクヤの身体を抱きしめる。
…と、腰にしっかりと硬くなったものが当たった。