晩メシを先輩と一緒に作り、三人で食べる。
なんか、家族と食べるより楽しかった。
ご飯を食べ終え、別々に風呂に入った。
「裕一、ハル、チョット明日の朝と昼の用意買ってくるから待ってて」
上着を着て、財布を持って出て行った。
「遊ぼ、裕ちゃん」
ハルくん(春樹)から何故か裕ちゃんって呼ばれるようになった。
「ゲームでイイの?」
「嫌なら、別のコトでもイイよ?」
「例えば?」
「お話!兄ちゃん、手は出してくるけど、エロい話はしてくれないから」
「手を出す?」
「兄ちゃんね、ゲイなの」
「…へぇ」
「前のお母さんにイジメられてから女が嫌いになったんだ。今のお母さんは二人目。お父さんは死んじゃった」
「そう…だったんだ」
「兄ちゃん、家族で自分以外の男の俺に構って欲しかったんだって。小6の時、兄ちゃんにしてもらったの」
「それで?」
「たまに兄ちゃんにしてもらってる。でも、たぶん回数減るな」
「??」
「裕ちゃん、兄ちゃんをヨロシクね」
「ぇ、あ?」
「好きでしょ?だって、料理作ってる時、楽しそうだった」
「ハルくん…」
対面式のキッチンだったから、こっちの様子が見えるコトが分かってた。
だから、普通にしてたつもりだったんだけどな…。
「たまに一緒に遊ぼうね。エッチにも、たまに交ぜて欲しいな」
「あっちがOKしたらね」