1学期が終わり、夏休みが始まった。
夏休みには中体連があり、ここで3年生は引退となる。
今日から、その試合の為に、近くの宿泊施設で合宿が始まる。
中庭に停まっているマイクロバスに、部員が乗り込んでいる。
僕は軽く気合いを入れ、バスに乗り込もうとした。
入り口の段差に足を乗せた瞬間、何者かの2本の腕が僕の腰に回された。
そして、ほぼ同じタイミングで何者かの体温を背中に感じた。
「翔太先輩!おはようございます。今日から頑張りましょうね!」
振り返るとそこには、満面の笑みを浮かべた壮介がいた。
僕は壮介と触れ合ったのはこれが初めてで、めちゃくちゃドキドキした。
「おい、ちょっと離れろって!」
「だって先輩の背中、カッコいいんですもーん♪」
僕は壮介にまとわりつかれたまま、隣同士の席に座った。
ハーフパンツから壮介の白く、細い脚が見えている。
わざとなのか何なのか、脚をくっつけてくる。
壮介のナマ脚が、僕のナマ脚に密着して、壮介の脚の温度を感じる。
壮介が太ももをかいた時に、可愛いトランクスがチラッと見えた。
それだけで僕の血液は、下半身に集まって来てしまう。
僕は太ももの上にバッグを置いて、固くなったモノを隠した。