ザーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
耳障りな音で目が覚めた。時計を見ると明け方の3時半だ。
どうやら停電が直ったらしい。小さいリビングの電気、テレビがついてるみたいだ。
横を見ると累が眠っていた…。
「寝顔はかわいいなぁ…。」
そうぽつりとつぶやいて立ち上がろうとした。
「ッい゛―――!!」
もの凄い鈍痛がした。
下半身がもの凄く痛い…。
どんだけ精力あるんだよ!って感じだ。大体累は部活もやって来ているはずなのに…。
正直横でスヤスヤ眠っている事がムカついて枕で叩こうかと思ったがそれすら今は出来ない。
喉に違和感を感じた…。
「あ゛―あ゛― ?」
風邪をひいたかのようなガラガラになっていた。そして急激に喉が渇いて来た。
鉛を背負っているかのように重い体と、鈍い痛みが走る体をどうにか動かして
冷蔵庫までたどり着いた。
「はぁ…はぁ…はぁ…。絶対明日あいつに説教してやる…!」
冷蔵庫にあった500mlのVolvicを飲み干して、そのままお風呂場へ向かった…。
お風呂を湧かす気力も無いから浴槽に腰をかけて、シャワーで済ませる事にした。
「すっごいベトベトする・・・。はぁ…。」
熱いシャワーを頭からかぶってサッパリしたは良いけど…
ベッドがすごい事になってそうだなぁと思いつつ寝間着に着替えて
部屋に行ってみるとやっぱりすごい事になってた。
シーツがベトベトになってて、グチャグチャ。
そんな環境に累が寝てる。しかも裸で・・・。
とりあえず、僕はリビングで寝る事にした。
今考えれば、シングルベッドを2つ置いた方が良かったかなぁ…
別に兄弟で寝る事に抵抗が無かったし、累も僕も寝相はヒドく無いから
大きいサイズを1つ置く事にした…。その決断に今更ながら軽く後悔した。
そしてまた眠りについた。