僕には啓祐っていう保育園時代からの仲の良かった
友達が居た。中学まではクラスが全部一緒で、
一緒に山に秘密基地を作りに行ったり、一緒に火遊びして
遊んだり、一緒に笑い合える友達。
中学に入ってからは部活も違ったし、クラスも離れたから、
僕は新しい友達と、啓祐も新しい友達を遊ぶようになって
あまり会う機会がなくなってしまった。
ちなみに啓祐は長身長髪で結構モててた男。
ちょっと馬鹿だけどテンションも高くて好きだった。
それでも、2ヶ月に一回くらいは家で遊んだり、
帰り道にばったり会って一緒に帰ったりしてたんだけど、
ある日、啓祐が僕を家に誘ったんだ。
啓祐の家はお父さんが居なくて、
お母さんと犬と2人(3匹??笑)暮らし。
小学校の頃は良く家に遊びにいって、その時は
犬からネコから何匹も家にいたからすごく楽しかった。
啓祐の部屋に上がると、啓祐の趣味が溢れ出るような部屋で、
壁から床、タンスからベッドまで白黒で埋め尽くされてて
結構いい雰囲気だった。
なぜかサイレンが部屋に置いてあって回ってたのを覚えてる(笑
パトカーをベースにして作ったのかな…?
結構お世話になってるみたいだし…笑
テレビはなぜかエロビが流れてて、僕は気にしないで
雑誌見ながら啓祐と雑談しながら笑ってた。
啓: たくみ〜?
僕: 何??てかこの部屋暗いね><;
啓: 抱いてもいい??
僕: は!?いきなりどうしたん??
啓: いや、ただ抱きたくなっただけ☆
僕: 別に抱くぐらいなら断らないけど…
…今思うと僕って軽い男だなぁ…なんて。
啓祐に抱きしめられた時、いきなり抱きしめられたけど
別に変な気持ちになったり怖くなったりもしなくて、
ただ、体温のあったかさを感じてた。
なんで啓祐は僕を抱きしめるんだろう。
そんなことを思ってると
啓: ごめんたくみ…っ
僕: どうしたのいきなり?? え?
僕達はベッドに座ってたんだけど、
啓祐は僕を押し倒して気づけば僕の上にいた。