あのお兄さんはどこで降りるんだろう?
僕はずっと気になっていた
僕は最終地点まで乗るからいいけど・・・
しかもこの電車は終電だから他には行かないはず・・・
僕は起こそうか、起こさないか迷った
でも迷っていると、電車は最終駅まで着いた
乗客はみんな降りていく
でもお兄さんはまだ寝ていた
早く起こさないと・・・
僕はかけより、トントンと肩を叩いた
するとお兄さんは状況が全くわかってないようだった。
「もう最終の駅まで着ましたよ」
そう言うと
「うっそ!!!ヤベ!!」
いきなり立ち上がり電車を飛び降りた
「あぁ〜〜しまった」
どうやらお兄さんは前の前の駅で降りる人みたいだった
「どうしよ・・・もう終電終わったしな」
「あの・・・」
「あっ!すいません起こしてくれて。ありがとうございます」
お兄さんはハニカんだ。
その笑顔がカッコよくてまた胸がキュンとした
「あの、お節介かもしれないんですけど、明日の朝まで電車来ないんで泊まりませんか?」
「え?いいの?いやでも全然知らない人の家に泊めてもらうのも悪いし」
そのうち雨がザァザァー降り出した
僕たちはとりあえず駅の改札口にいった
「タクシーか何かで帰ります」
僕はどうしてもお兄さんを家に泊めたかった
お兄さんはサイフを見た
「あ・・・1000円しかねぇ。あっちの駅まで帰るの無理か・・・」
「あの、誰か車を出してもらえば・・・」
「あぁ、俺一人暮らしなんですよ」
「あ、そうなんですか」
一人暮らしかぁ。彼女いないのかな?
「やっぱり俺ん家泊まってくださいよ」
「本当にいいの?」
「はい!!」
「じゃあすいません。一晩お願いします」
よっしゃあ!!!
お兄さんが僕の家に泊まりに来るなんて!!