感想ありがとです☆続き書きます。
「ただいま〜」
そう言うとリビングから母親がスタスタと走ってきた。
「おかえり。今日は遅かったのね。さっき勇気の後輩って言う子が家に来てたから中に上げさせといたわよ。あんたの後輩が家に来るなんて初めてよね?部活の子?」
母親がそう問い掛けてきたが俺はそれどころではない。
駿………
俺は内心かなり焦っていたが平常心を保つ。
「とりあえずあんたの部屋で待たせといたから」
そう言い母親はリビングへと戻って行った。
自分の部屋へ向かう。自分の部屋なのに緊張する。ドアノブが重い…。
深呼吸をしてドアを開ける。
ガチャっ!!!
……………………?
部屋は真っ暗だった。
俺は慣れた手つきで電気のスイッチを押す。
パチっ!!!
一気に部屋が明るくなる。
そして聞こえる誰かの寝息…
俺は自分のベッドでスヤスヤ寝ている駿を見た。
「コイツ…また寝てやがる。てかどんだけ眠いんだよ…」
駿が俺の前に現れる時はだいたい寝ているな。笑
俺はいろいろ気になる点があったがスヤスヤ気持ちよさそうに寝ている駿を見て、起こす気にはならなかった。
駿の寝顔を見る。
かわいい…
ドキドキする…
さっきまでバスケでごまかした気持ちはすっかり元に戻ってしまった…。
ゆっくりベッドに座る。
俺は一人っ子だから部屋も結構広いしベッドもでかい。二人は余裕で寝れる。
俺も横になる。隣には駿がいる。
キス…したい。
俺はそっと駿に近づく。
かわいい顔して寝ている駿。
唇が触れそうになる…
「う゛ーんっっ」
突然駿が寝返りを打った。
俺は我に戻った。
何やってんだよ…俺。
俺はベッドを下り駿が起きるまで漫画を読む事にした。
現在時刻は7時…。
まぁ今日は金曜だし。
でも駿は明日の部活どーなってんだ?
8時までに起きなかったら起こさないとな。
…………
そんなこんなで8時になってしまった。
「てかまじ寝過ぎだろ…」
俺は駿のほっぺをつねった。
「zzz…」
おでこを叩いてみる。
「zzz…」
「コイツ死んでるのか?笑」
「先輩が起きないからチューしちゃいましたよ〜」
駿の言葉を思い出す。
キス…
さっき中途半端にやろうとして後悔した。
でもやっぱりしたい…
ゆっくり近付く…
心臓がバクバクする。
そして一瞬のキスをした。
本当に軽く。それでも俺には長い長い時間に感じた。
心臓の鼓動が治まらない…
もう俺は完全に駿を好きになっていた…
一方、駿は…起きない。
ホッとする俺…。
そして俺は強行手段に出た。