みなさん、感想ありがとです☆頑張って書きます。
しばらく横になる。
雲一つない青空。
優しい風。
………
ちょっと待てよ..?!
俺は最初に駿と出会った日を思い出した。
「俺、他に好きな人いるんだ」
………
好きな人…
そりゃそーだ。駿は普通にかっこいい。高二なら1番遊べる時期だし、彼女がいないってのが不思議なくらい。
って事は片思いか………。
駿は男。俺も男。
なんも始まる事はない。ましてや恋愛の関係になれる訳がない…
俺はどうかしていたんだ…
駿が好きってっていうのはかわいい後輩として、友達として好きなんだ。
そう自分に言い聞かせる…
だけどやり切れないこの気持ちは………?
目を閉じる…
駿の笑った顔が頭に浮かぶ…
胸が苦しい…
俺は無性にバスケがしたくなった。とにかく動いて何も考えたくない…。
俺は屋上を出た。
教室に戻る…
ちょうど昼休みだった。
俺は何も言わず荷物をまとめ、担任には適当に言って学校を早退した。
学校を出る前に部室に行き、先生にバレないようにボールを持ち出した。
自転車に乗り俺ん家の近くの公園へ行く。
現役の時はよくここで自主練したもんだ。
公園に着きさっそくシュートを打つ。
「入らねぇな…笑」
しばらくやらないとすぐダメになる。もともとシューターだった俺はここで何本打った事か…
なんだか懐かしい。
部活楽しかったな…
俺はもう一度シュートを打つ。
「シュパっっ!!」
このシュートが入った時の音はたまらない…
俺は無我夢中でシュートを打ちまくる。
駿への気持ちを忘れさせるために…。
どれほど打っただろうか…
気付けば辺りは暗くなり始めていた…
「そろそろ帰っかな。」
俺は自転車に乗り家へ帰る。
家に着くと……
「アレッ!?」
いつも俺が置く自転車の場所に、すでに自転車が置いてある。
ちなみに俺は一人っ子。
しかもステッカーを見ると俺と同じ学校の二年生。
まさか…
いや…違う。そんな訳がない。
だけど…………
俺は焦りと不安と疑問と期待の気持ちで家の玄関を開けた。
「ただいま〜」