毎日2人で行動してる俺と巧は、何の迷いもなく2人で班になった。
無口で面倒くさがりな巧は、自由行動ゃら部屋決めゃら全部俺に任せてボォ〜〜〜っと外を眺めてた。
その顔がまたたまんなくかっこよかった☆
《告白》
修学旅行までもう1週間…人生に一度の高校生活を後悔なく過ごすことがモットーな俺は一人悩んでいた。
確かに巧と2人だけの班で修学旅行を過ごせるのは嬉しい…だけど恋人として巧と修学旅行を過ごせたら…
妄想好き+欲張りな俺はこう考え出したらどうも止まらない性格で…
とりあえず巧にそれとなくメールを送ってみる…
俺《巧ぃ〜☆修学旅行楽しみやな!巧とは初デートやな☆☆笑》←俺は学校で誰に対してもこんなノリ
他の奴には普段言っている冗談も、巧相手だとかなりドキドキする…
送信から5分もしない内に返信がきた
巧《そうやな☆》
かなり無愛想ながら…最後の☆一つでも何か喜んでしまう俺…
俺《むこうでプリクラとか撮りまくろなぁ☆》
巧《お〜〜〜☆》
俺《愛想ねぇ〜〜〜!笑
本間巧と修学旅行行けるの楽しみなんやからな!!!》
巧《わかっとるって☆俺も楽しみやし!》
俺《やろ☆早くデートしたいなぁ〜☆☆》
巧《ハイハイ☆笑
ほな俺今からご飯!また明日な!》
俺《ばぁい☆》
これだけで幸せな俺だった…けどフトした時にかなりの寂しさを感じてしまう…こんなんじゃ嫌だ…修学旅行まで一週間…俺は巧に告白することにした。
翌日、最寄の駅から学校近くの駅へ電車でゆらゆら…途中の駅から巧が乗り合わせて一緒に登校。
朝は普段よりテンション低めな巧…かわいぃ…笑
今日の放課後、巧に告白すると決めた俺…朝から構えてしまう。
平常心…
今日も修学旅行についての話し合い。
俺と巧は無言…さすがにここまで構えると何か怪しまれるか心配ながらもそんな余裕もなく…あっという間に放課後になってしまった。
チャイムと同時にクラスの奴等は教室を飛び出し下校。
教室はあっという間にカラッポになり静まりかえる…
極度の緊張で体が動かない…とそこへ
巧「どうした海渡帰るぞ?
…なんかお前今日の朝から変じゃね?」
ぅわ〜…話しかけられると余計に体が固まる。
そんな俺のことを気付かってくれたのか、巧は自分の席に座り直して俺に何も言わず外を眺めてた。
巧のこういうところが俺は大好きなんだ。
教室にも廊下にも人のいる気配はなく静かだ…言うなら今しかない…
俺「巧ぃ…」
緊張のドピーク…言葉と一緒に涙が出てきた。
巧「…?何??ぇ…何?」
いきなりの泣きに巧を動揺させてしまった。
俺「俺…な…巧のこと…俺…」
結局これ以上は言えなかったけど、これだけで巧は全てを悟ったんだろう。巧は俺の席の前に座って声をかけてくれた。
巧「・・・何?俺はどうしたらええんよ???とりあえず泣きやめって…な?」
それから俺が泣きやむまで10分程…俺も巧も無言のままでいて、俺が泣きやんで落ち着くととりあえず今日は帰ることになった。
2人で無言のまま駅まで歩いて電車に乗り、そのまま巧の下りる駅に着いた。
巧「まぁ…また明日話ししよ、明日ちゃんと学校来いよ?じゃあな」