体育祭の日。
久々に見る君の体操服姿に、
俺は何でかドキドキしてた。
俺『さ〜かいっ!100Mとか走れないよ↓陸上やってたの中学だしさ…境〜』
何か俺…
やっぱこの匂いダメだわ↓
自分が壊れる…
俺は君に抱き付いていた。
同じ体型の同じ身長の君。
とても抱きやすい。
抱いた時に香る君の匂い。
俺をおかしくさせる匂い…。
このまま放したくない…
でも放さないと怪しまれる…
俺『いやだなぁ…』
悠『頑張って!中村なら大丈夫っ!』
この時本当に嬉しかった。
俺、君の為に頑張る!
そう思ったんだ。
位置につき、前を見る。
数十メートル先に君がいる。
ロープを持って、客が入らないようにしてる。
パンッ!
―俺は君の為にっ
走っている時、陸上やってた時に怪我したところが再び痛くなってきた。
あと少し…あと少し…
あと数メートルというところで俺はこけてしまった。
自分のクラスに行くと、
優しく女子達が迎えてくれた。
女子達が何か言ってるけど、
俺にはそんなの聞こえていなかった。
悠ちゃんを探していたから…
俺『ぁっ!悪ぃ足洗ってくる!』
君を見つけた!
何か暗い顔してる…
どうしたんだろ…?
俺『さ〜かいっ!肩貸してっ』
悠『ぉっおぅ!』
君に肩を貸してもらって歩いてる時、
俺は君しか目に入っていなかった。
そこからは何を話してたのかも覚えていない。
手洗い場につき、
俺の理性は完全に飛んでいた。