ドキドキしてた
見られたよ・・・
俺は着替えた後、何か顔を合わせずらい感じがした。
そのまま何も言わずに、二人とも帰った。
「お疲れさまでした」
そう言って帰った
多田さんも俺のこと意識してくれてたのかな?
そう勝手に思った。
そして月日は流れ半年を経過した。
僕はレジに出されることになった。
レジなんか今までやったことない。
僕はドキドキしながら教えてもらった。
いろいろ弁当のメニューのボタンがあった
こんなの覚えられるか!!
しかもレジしながら、弁当を渡さなければならないという大変な作業。
なんて面倒なんだ。
いちお多田さんから教えられたことをやってみたが、どれも上手くいかない。
「ゆっくりでいいからやってごらん」
俺はその言葉を信じて、ゆっくりやってみた。
すると結構出来る。
焦ったらいけないんだ。
ゆっくりでいいからやろう
だが、クレームがすぐきた。
弁当の入れ忘れ。
そういうときは責任者が、そのクレームの客の家まで届けに行く。
俺は一日目で3件のクレームを出した。
多田さんはそのたびに、頭を下げてくれた。
一緒に謝ってくれたし。届けにも行ってくれた。
俺は凄く申し訳ない気持ちでいっぱいで、いつも泣きそうなぐらい辛かった。
気をつけてやっているはずなのに、何故かそんなにクレームを出してしまう。
それも全部多田さんがクレーム処理をしてくれた。
本当に悪いなって思ってしまった。
そしてレジを続けて一週間たったときもまた、いつものようにクレームを出した。
今度はお釣りの渡し忘れ。
俺は客に怒られた。
そしてあの嫌味な女も一緒に怒られた。
(多田さんがいないときはその女が責任者みたいなものだったから)
そしてその客が帰った後
その女に凄く怒られた。
「あんたがレジ立つといつもクレームが起こるよね。いい加減覚えたらどうなん?」
一生懸命やってる俺はこの言葉にぶちきれた
「うっさいわ!!ボケ!!だったらてめぇがやれ!」
俺は帽子を投げつけて服を着替えて裏口から飛び出した。
こんなこと大人のやることじゃないってのはわかってる。
それじゃあただの中学生だってのもわかってる。
でも俺は怒りのメーターをこれ以上抑えることができなかった。
その日はちょうど多田さんが休みの日だった。多田さんに怒られても切れていたかもしれない。