翌日、目が覚めたら11時過ぎ。
「寝すぎたな…」
そう思いながらケータイをみた。
『着信1件アリ
ゆう』
やっぱ寝てたのか…笑
呆れつつも電話をかけた。
…………出ない…………。
また寝たのかな?
って思いながら出かける準備をしていた。
するとメールが届いた。
『新着メール ゆう』
僕はメールを開いた。
僕は言葉を失った。
差出人:ゆう
件名:誕生日おめでとう
今までありがとう!
俺、お前の事大好きだったよ!いつも一緒にいてくれてありがとう!
こんな恥ずかしいメールよく送ってくるな〜って思いながら、お礼をかねて電話をしてみた。
trrrr
僕『もしもし〜!メール見たよ!ありがとう☆』
「…………」
僕『どしたの?』
すると女の人が電話にでた。
「甲田くん?」
ゆうの母親だ!
僕『はい!どうかしたんです?』
母「ゆうね……昨日、甲田くんにプレゼント買いにいくって行って…………」
僕『…』
母「途中で交通事故にあって…………」
え?
嘘…
嘘だよね…
僕『今、どこなんですか!?』
僕はそうとう焦っていた。
母「○×病院よ…」
僕『すぐ行きます。』
僕は全速力で走った。
嘘だ……
ゆうとゆうの母親とは仲良しなので誕生日のドッキリなんじゃないかって思いながらも、心配で心配で走った。
ゆう……ゆう……ゆう!
病室に入るとベッドにゆうがいた。
周りにはゆうの両親、兄貴がいる。
母「甲田くん…」
僕『…ゆうは?』
母は首を横に降って泣き出した。
嘘だ!
嘘だよ!
嘘だって言って!
今なら嘘でも許すから!
お願い!
しかし、ゆうは戻ってくることはなかった。
母「甲田くん!ゆうったらね、ずっと甲田くんの名前を呼んでいたの。」
………………
母『そしてメールを送ったでしょ?その後すぐ…』
あれはゆうからの最後のメッセージだったんだ。
ゆう!
こんな現実嫌だよ!
僕、ゆうに好きって言いたかった。
それなのに、自分だけ言っていなくなるなんて……
ゆう…
ありがとう。
こんな僕を好きになってくれて。
本当にありがとう。
END