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続き書きます。
それから俺たちは、時間が合う日は一緒の電車で行くようになった。
いろいろ話して、Mのことをいろいろ聞いた。
ちょっとSっ気があること。実家から通ってて、家は駅の近くにあること。兄貴がいるけど、今はもう社会人だってこと。他にもいろんな話を聞いた。
Mはカテキョをしてるだけあって、教え方がすごくうまい。勉強だけじゃなくて、学部のことや部活のこと、いろいろ相談にのってくれた。ほんといい兄貴って感じだった。
でもそれ以上の関係になることはなかった。俺も今のままで十分幸せだし、変に近付いて今の関係が崩れるのが怖かった。
そうこうしてるうちに、俺の最後の試合が迫ってきた。
俺はキャプテンを任されていた。
一回戦はいきなり強豪校。
俺の学校は部活動も活発だけど、そこまで強いわけじゃない。全国なんて夢のまた夢って感じだったけど、俺らなりに相当頑張った。やっぱり勉強優先だから練習時間は短かったけど、その中で最大限の努力はしてきたつもりだった。
…でも、負けた。
最後までくらいついたけど、力の差は歴然。試合後他のやつは泣いてたけど、オレは不思議と涙は出なかった。なんでだろ?多分、あまりにあっさり負けて、拍子抜けしたのかな。変に高い自分のプライドで、最後までみんなの前では堂々としていたいって思ったからかも。
とにかく、涙は一滴もでなかった。最後まで、笑顔で乗り切った。
試合後色々済ませ解散した後、俺は一人駅へ向かった。他のやつらは親に送ってもらってたけど、俺は断って電車で帰ることにした。
一人で心の整理をつけたかった。
駅に着いて一人でいろいろ考えていると、ポンポンと誰かが後ろから肩をたたいてきた。