僕は、今年高校一年生になったばかり。
部活に入って安定した学校生活を送っていた。
部活はテニスで学校にテニスコートがないため
近くのテニススクールで練習していて、平日は
夕方から学校の部活として、休日(土日)は、
テニススクールに習いに来ている少年たちと
一緒に練習をしている。
部活に入って3ヶ月。年下の子は正直ウザイって思ってた。
動きはとろいし、練習はまじめにしないし、休日の部活が
大嫌いだった。
4ヶ月目になったころ。中学2年生で、でもやたら子供っぽくて
背は158センチぐらいの子がなついてきた。
正直これもウザかった。
でも、時間がたつに連れてその子が可愛くなってきた。
名前は拓也といい、最初は苗字で山田さんって呼んできてたのに
すぐに山ちゃんになって、また少ししたら愁君になっていました。
ふたりでいるときは、愁ってよばれてます。
最初は、親しげに話しかけてくるだけの拓也は、とても気が利く子で
練習で使ったテニスボールを片付けようとしているときや、テニスラケット
を運んでいるときに手伝ってくれたり。
次第に、腕を組んできたり体を摺り寄せてきたりと、中2とは思えない可愛さ
で、僕に接してくれました。見た目は結構すらっとして大人っぽいんですが。
つい一ヶ月前、近くの学校でお祭りがあり一緒に行こうと誘われたけど
時間がなくて「いや、無理」と冷たく言ってしまってとてもがっかりした
様子で「僕と行きたくないからなんや・・・・」とか言いながら家にかえ
っていきました。
一週間後の日曜日。拓也はあんまり僕には話しかけず、次の週も話しかけず
気づけば3週間。僕も流石に見てられなくなって、部活が終わった後にテニス
スクールの入り口で拓也に誤りました。すると拓也は「許してあげる・・・
でも・・・」と条件を出してきました。
その条件とは“親がふたりともいえにいないから今日いえに来て”でした。
誤ってしまった手前断る訳にはいかなくて家にお邪魔することになりました。
家に入って一言。とりあえず広い・・・・
げんかんでぼォーっとたっていると卓也は
「あがっていいよ」
とぶっきらぼうに言って自分の部屋があると思われる2階に
あがっていきました。僕も追いかけて彼の部屋に行きました。
彼はベッドに座っていて自分の隣をぽんぽんと手でたたいて
いました。
(座れってことなのかな・・・・)
とおもって隣に座ると今までの分を取り返すように
かなり大胆に甘えてきました。
まぁ、いえでゲームとか(僕が負けてあげて)プロレスとか(僕が負けてあげて)
いろいろやって、晩御飯を食べて(もちろん僕が作った)ちょっとゲームして
気づけば夜9時、帰ろうとしたら卓也がかなりさびしそうな顔で
「泊まっていかない・・・?」
といってきました。まぁ明日は何もないしいいかとおもい
自宅に電話し、泊まることにしました。