仕事が忙しくてなかなか書けずにおりました。申し訳ありません。
正人さんが酔いを覚ます為、シャワーを貸して欲しい、と言ったので、タオルを用意した。
シャワーを浴びてる間に布団を用意しようとしたが、客用の布団が2組あったが、妻と子供が他界した際、葬儀場迄に行く間、二人の遺体が家に運ばれて来た際に使用したので、葬儀の時に処分したことを忘れてた。
シャワーを浴びてる正人さんに、「すいません、客用の布団がないものですから、ベッドで寝て下さい。俺ソファーで寝ますから」と言うと、『普通は逆でしょ?』と言われた。
とにかく出てきてから決めればいい。そう思い少し片付けを始めた。
正人さんがあがって来たようだった。スウェットを貸してあげようと思い持って行こうとしたら、全裸で首にタオルをぶら下げて出てきた。
「なんつう格好して出て来てるんすか(笑)」
『あー、ゴメン×2(笑)これ楽チンでしょ?やっぱり男は全裸でしょ?』とふざけてるのか、酔っ払ってるのかわからなかった。
よかったらどうぞと、スウェットを貸したら、パンツ新しいのない?と聞かれたのでタンスを調べたら、まだ未開封のパンツが出てきたので上げた。
『何から何まですいません(笑)』と言い、スウェット、パンツを履いてる正人さん。少年のような笑顔で笑ってた。
「歯ブラシは、新しいの洗面台の所にありますからね」
『アーザッス!』と敬礼をして洗面所へ向かって行った。
久しぶりに寂しさが消えた。毎日ポツンとしてた。仕事から帰ってくると誰とも会わず、電話が来ても無視をして、妻と子供のビデオや写真を見てた毎日。飯も何を食ったか覚えてなかった。
今日は正人さんがいてくれるから、少し元気でいられると思った。
俺も風呂に入って寝ようと思い着替えを用意した。
正人さんが歯磨きをしてるが、構わず「俺もスッキリして寝ます、歯磨きしたら、先寝てていいっすから」と言うと、あいよー、と返事。
服を脱いで風呂場へ。
風呂から上がると正人さんが困った顔をしていた。