俺(やべぇ…、もしかしてバレた!?)
俺の心臓はバクバク。
見つかったら面倒なことになる可能性が高い。
人影が近付づてくるにつれて、グラウンドがこすれる足音が大きくなる。
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…
俺(ヤバイヤバイヤバイ!!)
俺は逃げ出したい気持ちとウラハラに恐怖でその場から動けなかった。
しばらくじっとしていると、その人影はバレー部の部室の前を横切りいくつか隣の部室へと入っていった。
俺(よかった…。みつかってなかった…。)
俺は見つかってないことが分かり安心したのと同時に、疑問がわいてきた。
俺(てかこんな時間に誰だよ…)
とにかく、俺は今がチャンスだと思い、部室から出て帰ろうとした。
その時だった。
人影が入っていった部室から話声が聞こえてくる。
男二人が話しているみたい。
内容までは聞きとれないが確に話し声がする。
明日のことを考え、帰らなきゃいけないなーとは思ったが、好奇心の方がまさった。
声のする部室を確認。
そこは野球部の部室だった。
俺は野球部の部室の扉に近付き聞耳をたてる。
おとなしく帰っておけばいいものを…
この夜、俺が抱いた1つの好奇心。
それが俺をバイにしてしまったんだ。