俺は学校へと着いた。
かなりとばしてきたからめちゃめちゃ汗だくな俺。
俺はチャリをとめ、裏門を飛び越えて学校の敷地内へと入った。
夜の学校。
静けさと暗さで少しビビりながらも俺は部室へと向かった。
グラウンドの横、正門側に二階だての建物がたっていて、そこに各部活の部室がもうけられている。
ちなみにバレー部の部室は一階にある。
裏門から入った俺はグラウンドを横断し無事正門側の部室の前に到着した。
部室の扉を開けて、中に入る。
電気はつけれない。
近所の住人が明かりに気付いて通報しかねないからだ。
俺は携帯のライトで部室を歩き回り財布を探した。
探して五分くらい、
俺(…あ、あったー!!)
心の中で叫んだ。
中身もちゃんとあり、ひとまず安心する俺。
俺(財布も見つかったし早く帰らんとな…)
再び時計を見る。
もうすこしで10時だ。
俺は財布をかばんの中に入れ、はやく帰ろうと部室の扉を開けた。
そのときだった。。
なんと校舎の方に人影が見えたのだ。
俺(やべっ、今出たらばれる。)
俺は外にのり出しかけた体を再び部室に戻し、扉の隙間からその人影の動向を探った。
みているうちに、その人影はゆっくりと俺が今いる建物に近づいてきていることが分かった。