月日は流れ、
教室にもグループができていった。
君は僕と違うグループ。
共通の友達とかいるから、
話そうと思えば話せる所にいる。
でも僕にできるはずがない。
そんな時、体育祭と学祭のシーズンがきた。
体育祭で僕と君は急接近した。
君は100M走。
僕はその100M走の係。
佑『俺陸部だったの中学なのに↓境〜↓』
そう言って後ろから抱き付いてくる君に、
僕はもうパニック。
僕『中村なら大丈夫!もしダメでも僕は良いと思うよ!』
佑『優しいんだねっ!』
―結果は…
途中まで1位だったけど、
ゴール前で転倒…。
爽やかな笑顔で頭をかきながらゴール。
みんなから拍手が送られていた。
僕の係の仕事も終わり、
自分のクラスの席の方に行くと、
君は女子達に囲まれていた。
君は僕には見せないような笑顔で
その子達と話している。
僕『やっぱ…ノンケか…』
その場には他に話せる男子もいなく、
Uターンをして他に行こうとした。
佑『さかいっ!待った待った!』
君は片足をひきづりながら近付いてきた。
佑『さかいっ!!肩貸してっ!』
僕『へっ?ぁっ良いけど!』
佑『ちょい泥だらけになっちゃったからさっ…洗おうと思って。』
僕『あっ!なるほどねっ!…どこに洗いに行く?』
佑『なるべく…人目のつかないところ。』
だから君と僕は使われていない校舎の手洗い場にいった。