奏は同じクラス。
教室で漫画を読んでる奏の後ろに気付かれないように回り込み、
「わっ!!!!」
っと脅かした。
見事にビックリした奏は本を投げ、椅子から落ちた。
「こん、クソガキ。」
と、笑いながら怒る。
まるでバカップルみたいだと思い、俺は笑った。
そこに、
「おはー」
「おはー」
と、朝からテンション高めの二人が声を揃えて入ってくる。
その二人は野球部の原田敏明(トシ)と横田宏(ヒロ)。
トシもヒロも野球部だけあり、色黒でガッチリで、俺のタイプだが、やはりタイプは奏だ。
トシは、身長165センチで少し濃いめの顔に毛深い。けどやはりかっこいい。
ヒロは身長174センチで、童顔で可愛い感じだ。
俺達四人は良く一緒に絡んでいた。
「明日、練習何時から?」
と、トシが聞く。
俺「土曜だから…昼から。」
野球部の二人は顔を合わせてニヤニヤと笑う。
「ナニ?」
と、俺が問うと
「野球部休みやから、俺ん家で今夜飲まねぇ?」
と、ヒロに言われたので、俺達は
「OK」
と速答した。
トシ「バレー部の方が早く終わるから買い出しよろしく。」
奏「おいっ!俺ら家が隣街だから私服取りに帰る暇ないぜ?」
ヒロ「健介の頭でなんとかなるだろ?よろしくな!」
と、無責任な言葉をのこして二人は去っていった。