新しい新スレ立てました。
これからも書いていくんでよろしくです。
青山君が凄い勢いで入ってきて、俺を抱きしめた。
そのとき、机においてあった、加納先輩がいれてくれたお茶がこぼれてしまった。
それでも気にすることなく、青山君は強く俺を抱きしめた。
そのときの青山君はとても冷たくて、まるで氷と抱き合っているようだった。
加納先輩「あんたら・・・付き合ってんの?・・・」
二人してハッとした!!!
しまった加納先輩にバレてしまった。
青山君と俺は加納先輩のほうを見た。
加納先輩は凄く笑顔でこっちを見ていた。
加納先輩「なんかおかしいなぁって思ったんよね。直輝(青山君)がケンジ君と出会ってから凄く楽しそうやったから。だいたいわかってたけど。彼女と別れたんもケンジ君が好きだったからなんだね」
加納先輩は凄く爽やかな顔だった。
加納先輩は青山君に風呂に入ってきてくるように勧めた。
青山君の体は冷え切っていたんだろう。
もしかして俺をずっと探していたんだろうか・・・もうバスで帰ってたと思ってたのに。
青山君は風呂に入り、俺と加納先輩とで二人きりになった。
加納先輩「まさか二人が付き合ってるとは思わんかったわ(笑)ケンジ君は直輝が大好きなんやね。」
俺「・・はい。」
加納先輩「あたしはこの恋応援するよ」
俺「ありがとうございます」
加納先輩はとても心の広い人だった。
青山君は風呂から出た。
加納先輩の作った、八宝菜と卵スープをごちそうになった。
冷え切ってる体にはとてもいい。
俺たちは加納先輩の家に泊まらせてもらった。
布団がないらしく、俺たちはコタツの中で寝ることにした。
そのとき青山君は俺に何も言わなかったし、聞かなかった。
朝になり、俺たちは帰ることになった。
9時。
ちょうど始発のバスが発車する。
俺たちは加納先輩の家を出て、歩きだした。
そこで重たい口を青山君が開いた。
青山「いったい何があったん?俺に全部話して」
俺は言いづらくてなかなか口が開かない。
青山「全て受けとめるから」
足を止めて、俺を正面に向かせて、しっかりと俺の目を見て言ってきた。
俺はこんなことを言ったら嫌われてしまうんじゃないかっていう気持ちがあって、正直に言えなかった。。。。
俺「この付近散歩してたら道がわからなくなってさ・・・」
とっさのウソはヘタクソだ。
青山「うそ。ケンジのウソはすぐわかるんだよ。何があったんだよ。俺に全部話して」
俺はもうウソはつけないと思い、話しはじめた。
「実は昨日さ、青山君と別れたあと、ヤマトに映画の主人公として出ないかって言われて、ついて行ったらさ・・・いっぱい男がいてさ、それでね・・・」
言おうとした瞬間に
青山君は俺を抱きしめた。
青山「ごめん・・・もうそれ以上言わなくてもいい」
ギュッって凄く強い力で抱きしめられた。昨日と同じぐらい。だけど昨日よりも凄く青山君の体は温かかった。
道路に面してるだけあって交通が多いのに、お構いなし。
俺「俺が悪かったんだよ。マジバカやったし。ハハハ・・」
そう。すべて俺が悪かった。
あんな奴のいうことなんか信じてついて行って子供みたいだ。あまりにも軽率だ。
青山君は強くぎゅっと抱きしめて、俺の目をまっすぐに見て
「これからどんなことがあっても俺はお前を守るから」
まるで少女漫画のヒロインみたいだな。
そのとき俺は思った。
ちょっと臭いと思ったけど、マジで嬉しかった。
帰りのバスに乗ったときも、ずっと俺と青山君は手を握り合って、肩を寄せ合って座っていた。
ヤマトを殺しに行くんじゃないかと心配だった。。青山君と別れたあともずっと気になって眠れなかった。