青山君の通っている大学に行くと、ちょうどお昼どきらしく、大勢の学生が食堂へと流れていく。
その流れにのつて俺は青山君を探した。
そうだ、メールだ。
俺はメールを打った。「今大学に来てるんだけど、どこにおるん?」
すると青山君から返信がきた。
「え?マジで!?食堂から出たところで待ってて」
待っているとしばらくして青山君が出てきた。
俺の頭をポンと優しく叩く。
「こら、何授業サボって抜け出してんだよ」
俺はちょっと怒られた(笑)
青山君の顔には殴られた痕跡もない。
青山君を連れていって、人通りが少ない図書館へと・・・
青山君はまだ食べる途中だったらしい。
そこをまず謝った。
で、本題を聞くと話しあいをしたらしい。
そこはやっぱり大学生。殴りあうのは高校生ぐらいだろう。
しかも俺をめぐってケンカとか、どっかの安っぽい少女漫画じゃないんだからさ・・
今の時代ありえないって。
俺はホッとした。
話しあった結果、ヤマトはもう二度と俺に近づかないっていう約束をしたらしい。
ヤマトは俺のことを飽きらめたのか。
ただあのときやりたかっただけか。
青山君と一緒にランチを食べることになった。
もうお昼が過ぎていて、学生もまばらだ。
俺が食事の券を買っていると、隣に見覚えのある女の人がいた。
なんと、青山君の元カノ??
目があった。
「こんにちわ」
あっちから笑顔で挨拶してくれた。
俺も「こんにちわ」
なんだか気まずい。青山君は俺を選んだんだ。
この人を振って。男にとられたって・・女にとられたならまだマシかもしれないが。。。
挨拶をかわして、その元カノは友達3人とテーブルに行ってしまった。
青山君がこの場にいなくてよかった。
あの元カノはいったいどこにいるのか。
俺は探したがいなかった。
やっぱり気まずいから別の食堂行ったんだろうな。
なんだか悪いことをしたなってちょっと勝手に反省していた。
青山君との食事は楽しい。
周りから見たらゲイだって確実にバレるぐらい、俺たちはイチャイチャしながら食べた。ノンケ同士には見えないだろう。笑
あのときの部屋にあったゲイDVDや、雑誌は何だったのか聞いてみると、
「ケンジを感じさせるために、勉強したんだよ」
俺の為に勉強してたんかい!!
だからか・・・笑 青山君って可愛いな(笑)
ランチ食べた後に、青山君は授業があるらしく、俺は自分の大学に帰ることにした。
帰るときに、メールが来た。
ヤマトからだった。
少しだけでもいいから会おう。
俺は拒否しようと思った。
つーか俺に近づくなって青山君に言われたはずなのに、コイツは何考えてるんだろう・・・・
でもヤマトにもちゃんと言っておかなければいけないな。俺は青山君が好きだってこと。
図書館前で待っていると、長身の男が現れた。ヤマトだってすぐにわかる。
「ケンジ〜」
ヤマトは俺の頭をポンとなでる。
青山君と同じようなことをする。俺はちょっとウザイと思ってしまった。
俺はつっけんどんに返した
俺「何か用?」
ヤマト「どうしてもケンジと話したくてさ。。アイツに見られたらヤバイからさ、俺ん家来いよ」
俺「いや、行かんし」
ヤマト「だったらこっち来て」
ヤマトは俺を誰もいない教室に連れて行った。
大教室だった。広い部屋の中は薄暗い。
ヤマト「青山のことがケンジは好きなんだろ?俺のことは好きじゃないん?」
俺「うん、ごめん。あのとき流れでエッチしたけどやっぱり俺は青山君が好きなんだ」
ヤマト「そっか・・・」
ヤマトは寂しそうな目でこっちを見る。
俺「あ・あのさ、青山君とは・・・」
ヤマト「あいつはケンジに手を出すなってさ、手出したらぶっ殺すって脅されたんだよ。しかもサークルまで辞めさせられてた」
俺「マジで?」
ヤマト「まぁサークルやめてよかったんだよ。新しいことが出来るし」
俺「新しいこと?」
ヤマト「映画を作るんだよ」
俺「前言ってた、アダルトかよ」
ヤマト「違うよ。ちゃんとした映画。友達5人ぐらいで作ってるんだよ」
俺「へぇ」
ヤマト「そうだ。ケンジ出てよ」
俺「はぁ?何言ってるん?俺無理やし」
ヤマト「ケンジなら主役はれるって」
俺「主役かよ」
ヤマト「いいじゃん、バイト代出すし」
俺「バイト代出んの?趣味のやつでしょ?」
ヤマト「バカ言え。趣味で映画なんか撮るかよ。ちゃんと賞金貰えるし」
俺「どんな話なん?」
ヤマト「高校生の話」
俺「ふぅん。演技とかいるんでしょ?」
ヤマト「演技なんかいらんよ」
俺はまぁ映画ぐらいなら出てやってもいいかって思ってしまい。しかも演技いらずって。。
俺「どこで撮るん?」
ヤマト「ついてきて」
俺は、離れたサークルの個室みたいなところに連れていかれた。
ドアを開くと男5人が騒いでいた。
その男たちはなんか、男臭い野郎たちばかりだった。
なんか野球やってますみたいな感じの人たち。ガッチリ系だ。
みんなが一斉にこっちを向く。
男A「うぉ可愛い!!どっから連れてきたんだよ。ヤマト」
ヤマト「俺の元カレ」
皆からいっせいに歓声が「うぉ〜〜〜い」
ドアを閉める。
男たちは立ち上がって俺に近づいてくる。
その男たちはやっぱりみんな背が高い。
ヤマトと同じぐらいの人ばっかり。
凄い圧迫感だ。
男B「この子ならおっさんとかに受けそうだよな」
俺「はぁ?おっさん?】
ヤマト「まぁいいからさ、とりあえず高校生の制服に着替えてよ」
なんか怪しい雰囲気だ。
その部屋はカメラ機器とか照明とかがあった。カーテンまであり、そこで着替えるようになってる。
俺は言われたとおりに、高校生の制服に着替えることに。
ズボンを脱いでいると、カーテンの隙間からのぞいてくる。
俺は気持ち悪くてカーテンをぴっちりしめた。
カーテンをあけると、みんな何故か競パン姿だった。
ヤマトも競パン姿だった。
そして一人がカメラをまわしている。
男たちは俺に近づいてくる。
男A「やっぱいいなぁ、制服姿が似合うね」
男はやらしく体を触ってくる。
男C「この子可愛い顔してチンコデカイんだってね。ヤマトもしゃぶりがいがあるって」
男B「ほら、お兄さんのチンチン触るか?」
いったいどういう状況なのかわけがわからい。ただの映画撮影じゃないの?