そんな流れも変わらないまま、大学3年になった。
剛はさすがにやばいと思ったのか、大学の近くに部屋を借りて通いだした。
一緒に帰れなくなって残念に思った俺だが、同時にわくわくもした。
肝心の剛は学校の近くに部屋を借りたからといって、多少は来る回数は増えたが、相変らずであった。
でも逆に自分としては剛が学校に来られてノートやら普通にとって帰られるより、会いに行く口実ができてうれしかった。
剛「わりーなーいつも」
俺「ほんとだよ。まじ迷惑だし、俺くらいだよおまえ相手にしてんの」
剛「だよなー、ほんと」
今も2人で話す事はあるけど剛はこのころから引きこもりがちである。
たまに次の日が日曜で休みな日はそのまま俺も酒を飲んで泊まってしまう。
酒を飲んだ二人の勢いはいつもこんな感じ、でもその日にかぎっては・・・
俺「俺にほんとに感謝してんのか?いつか恩でもかえってくるのかねほんとに」
剛「うっせー!感謝してるっていってんだろ、死ねよ」
俺「なんだその態度、もうおまえなんもしてやんね」
剛「わかったよ・・・・・俺にどうしてほしいんだよ」
俺「え?・・・」
目の前にいるイケメンがそんなふうに俺に聞いてきたらさすがに焦る
剛「なにおまえ赤くなってんの?」
俺「酒だよ!酒!」
剛「わかった・・・おまえ・・・俺に・・・・」
むなぐらつかまれて剛の顔の前にひっぱられた。
そして俺の唇がほんとにくっつきそうなとこでふーって息をふきかけてこう言った
剛「これからもノートよろしく、あーきもかった。」
俺「・・・こっちの台詞だ!」
われに返って必死になった。
剛「一緒に寝るか???」
剛「うわ!きも!」
こいつの考えてる事がわからなくなった。
でも、キスはできなくてもあんだけ近く好きな顔があったってことに少しずつ理性もなくなりつつあった俺もいた。