ホントに…、
暖かい暖かいレスをいつもありがとうございます。
うれしいです!
次の日。
土曜日だった。
頭が痛い。
気が付けば携帯画面を眺めてた。
30分くらい。
メール作成画面。
あて先かなた。
そして送った。
(メシもう食った?一緒に食えへん?)
(いいよ。)
すんなり返ってきた。
そしてマクド。
幸い向かい合うテーブル席は空いていない。
「昨日気づいてた?」
かなたは小さい口のくせにポテトを大量にほおばる。
かなたがしゃべるまで10秒くらい待たされる。
かなた「うん。らいきと歩いてた。」
お前が呼び捨てすんなー。
「かなたは女の子と歩いてた。」
かなた「一緒に帰ってって言われた。」
「へえ。」
かなたはもてるやろうし。
そんな性格じゃなかったらもっとね(笑)。
かなた「コクられた。」
俺はコーラが自分の口に流れ込む音がはっきり聞こえた。
かなた「どうしよか考えてる。」
かなたはまだ中学生。
そりゃいろんな恋愛するやろ。
フツーに…。
ちょっと前の俺だったら冷静にそう考えてた。
かわいかったやん?付き合ってみたら?とか言ってたかもしれない。
かなた「考えてる。」
「なんで?」
すぐに言い返してしまった。
かなた「なんでって…?」
周りがかなり騒がしかった。
かなた「付き合ってみてもいいかなって…。」
かなたはポテトを口に入れた。
かなた「先生昨日楽しそうやったな。」
「まあ。」
そっからずっと無言だった。
…マクドってこんなに騒がしかったっけ?
店を出た。
無言だったけどかなたは俺の家の方についてきた。
何も言わずに俺の家に向かった。
かなたの気持ちが全くわからなかった。
正直今まではこうやって会えたらいいと思ってた。
付き合うとかそんなこと考えていない。
一緒におって。
ちょっとドキドキしたり。
そうゆうのが楽しかった。
今は苦しいしかない…。
家に着いた。
何をしゃべっていいのかわからない。
なんでこんなもどかしいんやろ…ほんま。
「そいえばなんで最近メール返してくれへんの?」
かなた「うっとおしいから。」
ムカついた…。
もともとイライラしてたし…。
「じゃあなんで今日は返すねん。
で何もゆうてないのにひょいひょいついてきて。
うっとおしいんやったら帰れや。」
俺キレてた。
ほんま俺最低。
かなた「帰るし。」
かなたはすぐにそう言った。
かなた「どせ俺はらいきみたいに素直でかわいくないし。」
「なんでらいきが出てくんねん。」
間が空いた。
奇妙なほど静かだった。
かなた「先生、俺とおるときは見せたことない顔してた。
楽しそうにしてた。
俺笑顔も作られへんし…
おっても楽しくないし…。」
かなたの笑顔とお礼を思い出した。
だからあの時無理やり笑顔を作ってたんや…。
かなた「らいきみたいな人と一緒におったらええやん。」
「あーそうそう、
らいきはかなたと違って楽しいよ。
素直やし、憎たらしくないし、明るいし…。」
俺は止まらなかった。
大声を出してた。
「でもなあ、
てかもぅ、だいたいわかるやろ、うっとしなぁ。
らいきなんか関係ないやろ。
明るくて素直なかなたなんか別に見たないし。
かなたはかなたやろ。
しゃーないやん。
俺がかなたとおるのがいややとでも思ってんのか?」
中学生相手に。
おとなげもなく叫んでた。
「らいきらいきって。
おまえは女の子にコクられて浮かれて『付き合ってもいいかなあ』って。
勝手にしてろよ。」
自分でも何言ってるかわからなかった。
俺ってほんま最低…。
長ーい沈黙。
かなた「うそ。
ほんまはソッコー断った。」
「なんでそんなうそつくねんっ。」
何も言わず…、
かなたは俺の胸に抱きついてきた。
「かなた?」
かなたの頭が俺の首のところに。
こんな身長差あったんや…。
かなたの顔が温かいのがシャツを通して俺の体に伝わった。
「かなた?」
じわっとシャツが濡れて温かかった。
泣いていた。
かなた「んっ」
張りつめるような空気の中、わずかに息の漏れる音が聞こえた。
俺は不安だった。
自分に対してもかなたに対しても。
かなたは俺の胸で静かに泣いていた。
なに泣かしてんやろ。
肩は震え、じわっと伝わるかなたの涙。
温かい涙…。
俺は何してるんやろ。
…。
「かなた。」
俺は顔を上げさせた。
かなたは無表情に戻っていた。
強引にキスをした。
涙の味しかしなかった。
しょっぱかった。
俺はかなたをベットに押し倒してもう一度キスした。
かなたは少し苦しがった。
俺はこんなかたち望んでいない。
中学生やからとか関係なく。
こんな気持ちのまま、襲うとか絶対あかんって…。
でも不安が…。
俺は不安をぬぐい去ることしか頭になかった。
俺の体は止まらなかった。
強引にかなたのシャツをまくりあげた。
かなたは抵抗した。
無理やり押さえつけた。
そして顔を胸にうずめた。
かなたの体はつぶれてしまいそうだった。
かなた「んーんー」
かなたの白い肌。
かなたの乳首を吸った。
そして右腕をかなたの足の方に持っていった。
ズボンをずらそうとした。
かなたの細い腰には小さいへそが見えた。
かなたは抵抗して両手でズボンを押さえた。
俺は無理やりパンツの中に手を入れようとした。
かなた「無理っ」
かなたは振り払った。
俺の腕を押さえ思いっきり振り払った。
かなたは何も言わず走って出ていった。
バタン
ドアは閉まった。
不安をぬぐい去るって?
俺は正真正銘のあほやと思った。
こんなことして…、
ぬぐい去れるわけない…。
まだ欲望のままに襲ってるほうがましやん。
俺は崩れ去った。
疲れた。
もう…
…終わった。