戸を少しだけ開けて、中を見た。
「!」
カズ先輩とリョウ先輩が、Yシャツのボタンを外し、前をはだけさせた状態で抱き合い、キスしていた。
オレは、一気に戸を開けた。
二人とも、驚いてこちらを見てくる。
「マサ、お前、なんで」
「マサくん、これはチョットした冗談なんだょ」
二人とも焦っている。
「信じると、思ってますか?」
オレは、普段通りの口調、表情で返してあげた。
「・・・マサ、こっち来い」
カズ先輩の前に行く。
すると、いきなり抱きしめられた。
そして、唇を塞がれる。
リョウ先輩は、Yシャツのボタンを外してくる。
抵抗するが、156のオレが、184&178の先輩に敵うワケがない。
舌が入り込んで来て、口の中を這った瞬間、力が抜けた。
抱かれていた腕が放され、唇が離れる。
オレは、尻餅をついた。
長身の先輩二人に囲まれて、怖かった。
「言わねぇよなぁ?」
カズ先輩に言われて、オレは頷いた。
「よし、イイ子だ」
そう言うと、またYシャツのボタンを外す。
リョウ先輩もボタンを外す。
「今日は、性についての実習だ」(笑)
ウチの部活では、エロばなをする時に性についての勉強と言ってやっていた。
しかし、実習は初めてだった。