これは、オレが中1の時の話し。
当時オレは、自分がゲイだなんて気付いていなかった。
部活は、自然科学部というものに入った。
科学に興味があったワケではない。
ただ、やる気のなさと、先輩方が優しく、チョット馬鹿でエロかったからだ(笑)
一年で入ったのは、オレだけだった。
先輩方は、皆優しくしてくれた。
その中でも、3年のカズ先輩は、特に優しくして、カッコよくて、憧れた。
まぁ、小学校の頃に同じクラブだったってコトもあってだが。
部員は、3年が2人、2年が3人、1年が1人の、計6人だ。
全員男子だから、遠慮なんてなかった。
いつも笑いが絶えなかった。
だけど、オレは、見てはいけないモノを見てしまった。
入部してから2ヶ月が経とうとしていた日。
その週、2年は職場体験とやらでいなかった。
オレはその日、部活を休む予定で、カズ先輩にもそう言ってあった。
だが、顔くらいは出しておこうと思い、部室に行った。
戸に近付く。
すると、中から声が聞こえてきた。
「愛してる・・・」
「僕もだよ、カズ」
オレは、驚いた。
中から聞こえる声は、3年のカズ先輩とリョウ先輩のモノだった。