yukiさん、大丈夫!頑張って会話してみてね!U2さん、どんなトコでキスしたのかな?教えて下さいね〜。孝太さん、今日は休みかな?見られたら多分学校行けなくなるよ〜汗
拭った汗も冷や汗の方が多かった様な気がする。
自転車置き場まで来たところで後ろを振り返りながらヒカルが自転車を引っ張り出すのを待った。
俺「見られたらどうするのさ」
光「おまえ見られたかったんじゃなかったのか?別に見られたとしてもあれだけ走ってくれば俺達が誰かなんて分からないさ」
俺「ホントにそう思う?俺達紺ブレ来てるし遠くからでも充分目立ってると思うんだけど」
光「分かるもんか。いいから早く乗れよ。2人乗りを見つかる方がもっとウザいぜ」
ヒカルに即され自転車に乗り出発しようとしたところ、後ろから大きな声で呼び止められた。
?「おまえら待てよ!」
慌てて振り返ると、遠くから手を振りながら走ってくる奴の姿が見えた。
光「誰だ?あれ」
近づいてきたところでジンだと分かる。
仁「制服が見えたからおまえらだと思って慌てて走ってきたよ」
肩で息をしながらジンが追いついた。その言葉にヒカルと顔を見合わせる。
俺「ほらね、やっぱり分かるんだよ」
光「こいつだからだろ。それに俺は見られたっていいんだぜ。自分に素直なだけだからな」
いつもの様に飄々として言った。
仁「何の話をしてるんだ?」
俺「別に何でもないよ」
仁「ふ〜ん、なんだかな。帰るのか?」
光「お茶していくぜ。一緒に行くか?」
仁「そうだな」
3人でお茶をするのは久しぶりだ。ファミレスに着いてから長い時間いろんな話をして過ごした。
帰り際に俺だけが別の方向なのでここで別れる事になる。
光「送っていかなくても大丈夫か?」
俺「うん、平気だよ」
仁「へぇ〜優しい事言うんだな」
嫌味な顔でヒカルを見る。
光「なんか文句あるのか?」
仁「別に〜」
俺「ジンは彼女に優しくしてあげてるの?」
仁「当たり前だろ。結婚前提なんだからな」
ジンが顔色一つ変えずに言ったので俺達は思わず笑ってしまった。
光「子供を作りたいだけだろ」
仁「んなわけねぇよ」
俺「まぁ仲が良いって事だね。あっ、早く行かなきゃ。じゃあね」
時計を見てギリギリな事に気づく。
仁「じゃな。勉強頑張れよ」
2人に手を振って急いで向かい、なんとかバスに間に合い乗り込んだ。
『結婚ね…子供か…』
家に着くまでジンの話していた言葉をなんとなく考えていた。