孝太さん、イッセイファンかぁ〜!こりゃびっくりだ。ホント暑いよね。みんな大丈夫かな?のっちさん、久しぶり〜。イッセイとの今後?先が見えちゃうから内緒!笑。U2さん、オーラなんてないよ、ただコワモテグループだから誰も近づかなかったったんだよ〜笑笑。
2学期の生活にも慣れてきたが、より一層勉強漬けの毎日になっていった。
カズヤは相変わらず部活や勉強に忙しく過ごしている様で、ほとんどが教室での会話のみとなってしまい、メールすらやりとりする事も少なくなっていった。
この時期は俺から身体を求める事はなく、カズヤから求められた時にだけ対応しようと考えていた。ただ稀に図書館等で遅くまで一緒に勉強する事もあったが、それでもカズヤからのモーションは全くなかった。
ヒカルはと言うと、いつも通り昼休みに必ず会い、たまには帰りにお茶などをして過ごす事もあった。
9月も終わりに近づいた今日も一緒に帰る約束をしている。
いつも通り玄関で待ち合わせをするがやはり俺が待たされた。2年生以来ヒカルの担任は変わらないので、相変わらずズルズルと話が長引いているに違いない。別にヒカルが悪いわけではないが、いつもイライラしてしまう。
光「待ったか?」
来たのは俺が玄関に着いてから30分くらい経ってからだった。
俺「ったく」
光「あいつホント話が長いからさ」
俺「どうにかならないの?」
光「途中で苛つかせるとわざと長く話したりするから、誰も言えないし言わないんだよ」
確かにヒカルの担任はそんな性格かもしれない。
俺「ねぇ、チュしようか」
ようやくヒカルが靴を履き終わり身体を起こしたところで唐突にそんな事を言ってみた。
光「えっ?なんだよいきなり」
俺「なんとなくしてみたくなったから」
光「どこで?」
俺「ここでだよ」
すでに玄関は閑散とした状態だ。
光「どうしたんだよ」
俺「ヒカルが最近やりたいとか言わないから俺からと思って。別にイヤならいいけど」
そう言い出口に歩き出したところで、後ろから腕を掴まれて抱き寄せられ強引にキスをされた。
何度も何度も唇の先で俺の唇を咬む様な優しいキスだ。
しばらく続けていると女の子の話し声が遠くで聞こえてきた。
慌てて離れ様とするが、ガッチリ抱きしめ離してくれない。
段々と近づいて来てあと少しというところでヒカルが身体を離した。
俺「バカ!」
光「おまえがやりたいって言うからだろ」
2人で逃げる様に出口に向かって走った。