放課後。
俺と翔平は
何気無い世間話をし
体育館前玄関に向かう。
翔平と喋りながら
内心では焦っている
俺が居た。
翔平「昨日の水10面白かったよな!」
確か…夢では
手を繋いで
体育館の入り口が
開いていて倉庫が
見えて…
俺「あ…うん。水10面白かったよな!」
翔平「今、黄金伝説の話してんだけど…」
やっべ〜汗
翔平の話聞いて無かった…
俺「ごめん(笑)」
翔平「まぁ…しゃあないしな!先生に怒られて罰受けるんだから。そりゃ落ち込んで当たり前か」
俺「先に帰っていいよ」
…あっ。
夢で発言した通りに言った!
翔平「何でそんなん言うかな?」
…と、俺の手を繋いできた。
俺「…えッ汗」
翔平「俺等親友やん」
夢の通りだ…。
俺「ありがとう」
そして、
掃除をし始める事に。
箒で掃きながら
俺は考えていた。
どうしよう…汗
途中で夢が吹っ飛んだし。
あッ!!!
大事な事忘れてた(笑)
倉庫で翔とキスを
する為には…
体育館の入り口の
ドアが開いてないと♪
でも大丈夫♪
ニヤけながら俺は
ゆっくりと体を
体育館の入り口前に
向けた。
夢では、
開いてたし!
ここまでは
順調だし♪
胸が高鳴っていた。
ただ…
翔平と1つに
なりたくて。
箒を掃いていたのを
止めてゆっくりと
顔を上げる…。
どうやって翔平を
体育館倉庫に
連れよっかな…?
とか思いながら
体育館の入り口
ドアを見た。
ここまで順調に
進んでいたのに
俺は悪夢を見たのだ。
ドアが閉まってる。
俺は唖然とした。
「カランッッ…」
箒が落ちた。
音に反応して
翔平がこっちに来た。
翔平「さぼるなよ!」
ゆっくり
翔平に振り向き
俺「久しぶりに今からバスケやんない?」
翔平「ハイッ!??」
意味不な顔で見るなよ汗
翔平「掃除は?ドアは?」
俺「そ…それは」
せっかくの
チャンスなんだから
逃したく無い!!!
俺は「待ってて!」
と言って
その場から
駆け出した…。
何とか
夢で起こった事に
繋げないと汗
俺は全力疾走で
職員室に向かった。
汗だくにして
ドア前に着いた。
…が、
先生に体育館の
カギをどうやって
言って借りれば
良いか分からなかった。
ドアの隣に
貼ってある
体育館使用部活表を
見ると今日は
どこも使わない。
しかも、
俺は引退をしている。カギを借りるのは
不自然すぎる。
…大ピンチ