俺は中学生になった。俺の住んでいるところは田舎だったので、中学校は2つしかない。よって大抵が顔馴染みなので、新鮮さは全くといっていいほどなかった。当然先輩も同じだった。俺は部活は吹奏楽に入ろうと決めていた。当時は体を動かすのは苦手だと自分で思い込んでいたからだ。吹奏楽では女の子が沢山で、男は少ししかいなかった。しかもあまりよく知らない人たちばっかり…まぁ部活の事は後々話すことにしよう。
中学入って1週間ほど経ったある日、俺は突然後ろから声をかけられた。振り返ってみると、そこにはあのY君の姿があった。
Y「よぉ。久しぶり」
俺「どうも。久しぶりです」
小さい頃から知った仲だが、あんなことをした相手であるY君だったので、気まずく敬語になってしまった。
そういやY君の容姿についてふれていなかったのでここでふれておく。
Y君は猿っぽい顔で、痩せ型、性格はどちらかと言えば、強引な方だ。部活はバスケ部所属だ。
Y「やっと中学に入ったか。今度遊ぼうぜ」
俺「うん。いいっすよ」
こう言って別れた。そのあと、俺は一人で期待をしていた。また前みたいにあんなこと出来たら…と。
また1週間ほどたったらY君から家に電話がきた。遊ぼうとのことだった。俺はドキドキしながら、いいよと言った。
Y君が家にきた。
Y「何して遊ぶ??」
俺「ゲームしよっか」
Y「だな」
そういって二人でゲームを始めた。長い時間ゲームをしていた。その間俺はずっと期待しながら待っていたが、Y君は何もして来ないので、やっぱりY君はもうそんな気がないんだ…と諦めかけていた。この頃の俺には男同士こういうことをするのはいけないことなんだということが分かっていた。
するとY君が…