これは俺が小学五年生の時の話。
俺(ショウ)は、一つ下のユウタと、二つ下のコウヘイ、同じ学年のヒロキと一つ上のフミヒロの五人でいつも遊んでいた。遊ぶことと言えば、外で鬼ごっことかケードロ(地方で言い方が異なるみたいだが)とか、自転車でチャリンコ暴走族とか言って走り回ってた。家の中だと、大富豪とかゴールデンアイなんかやってた。
また、俺たちはエッチな遊びもしていた。
「オペ」という、じゃんけんなどで負けた人がベットに横になって他の四人から好きなように体をいじられるという遊びだ。当時はそれがどんなにエッチなことなのかはあまり理解していなく、ただ裸になって体をいじったりいじくられたりするという興奮を楽しんでいた。
もちろんその時はゲイに目覚めていたわけではない。純粋な生まれつき子供が持つ好奇心のたまものだった。
今日もヒロキの家で「オペ」をやることになった。もちろん、いつもやっているというわけではない。なんとなくエッチな雰囲気になったときにだいたいユウタやフミくん(フミヒロ)が言いだしっぺとなる。ヒロキの家はあまり親がいないのでそういう雰囲気になりやすい。
じゃんけんは俺が負けた。内心期待していた。表面上は負けて悔しそうにふるまってはいたが、俺はみんなにいじられるのが好きだったんだ。だから負けた時は嬉しかった。
2段ベットの下の段に横になる。カーテンをコウヘイが閉めた。暗くなる。
胸から上にタオルケットをかぶせられた。これで俺は何をされるのか見えなくなる。ヒロキが懐中電灯を持ってきた。
いよいよ「オペ」が始まる。
<つづく>