僕は今年の秋で19になるフリーター。
僕は小学1年の時にサッカーを始めた。
中1の時には1年のなかではいちばん早く(1ヶ月)でレギュラーを取った。
そこで出会ったのが、涼平先輩だ。
涼平先輩は副部長で先輩たちの中でも、特に僕の事をかわいがってくれてた。
そんなこんなで楽しんでいたサッカーができなくなった日が来てしまった。
1年の夏、大会の時に、転倒。
そして膝の皿が割れてしまった。
1週間後に手術をする事になった。
手術は無事成功。ただし医者からは衝撃的なコトバが。
『もう、サッカーはしない方がいい。』
走り続ける事は膝に負担がかかるから辞めた方がいいと言われた。
ひとり病室のベッドで泣いていた。
すると
『泣くなよ』と声がした。
見上げると涼平先輩だ。
僕『先輩来てくれたんですか?』
涼『当たり前だろ!かわいい後輩なんだから』
僕『ありがとうございます。けどサッカーはもう…』
涼『なんだよ。そんな事かよ』
僕『そんな事って、僕からサッカー取ったら何にも無くなっちゃいます。』
涼『サッカーできなくてもいい。部のマネージャーやってくれ。』
僕『でも…』
涼『でもじゃないんだ。マネージャーだって立派な部員の一人だ。やってくれないか?マネージャーだけじゃ嫌って言うなら、俺の副部長の座を譲ってやってもいい。』
そのコトバを聞いた瞬間嬉しくて涙が出て来た。
僕『先輩…俺、退院したらマネージャーやります!!!』
涼『そうか。ありがとう。またな。』
そう言って先輩は帰って行った。
そのあと、なんだか不思議な気持ちが身体を包んだ。
そう。これが僕の初恋…。
続く。